首が飛ぶその二(大阪市北区) | コワイハナシ47

首が飛ぶその二(大阪市北区)

実は私も同じようなものを見たことがある。

つい最近、大阪の南森町にある某芸能プロダクションの事務所で、そこの社長と向かいあって話をしていた時である。

私の正面は社長、うしろは大きな窓で、外には雑居ビルやマンションが見える。その窓の外に、泥だらけのドッジボールのようなものが上がっていくのが見えた。

この事務所はビルの五階にある。

えっ?と思った瞬間、上がっていったボールが、今度は落ちてくる。

そのボールが、私の顔を見てニヤリと笑った。

ドッジボールに見えた物体は、髪を振り乱した泥だらけの生首だった。

あっと思う間もなく、その首は落ちて見えなくなった。

あわてて社長にそれを報告したがまるで信じてくれない。社長にとっては背中越しに起こったことであり、見ていないのだからしかたない。

窓の下を見ると二階建てのトタン屋根がひろがり、その隣はボイラー室や機械室、そしてマンション。人の入り込む余地などまったくない。仮にあれがドッジボールだったとしても、いったい誰が投げ上げたというのだろう。

それは間違いなく首に見えた。

後日、ここに所属しているタレントからこんな話を聞いた。

「Nさん、うちの社長が生首見はったん知ってはります?」

「えっ、どこで」

「事務所で。その時はたまたま社長と事務の女の人のふたりだけやったらしいんですが、ふたりとも、なにかの気配で同時に窓の方を振り返ると、そこに生首が見えたんですって。思わず顔見合わせてなにも言えんかったらしいですよ」

「誰から聞いた?」

「事務の女の人から」

その首は、ここに住みついているのだろうか?

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