電柱の上にいるもの(大阪府富田林市) | コワイハナシ47

電柱の上にいるもの(大阪府富田林市)

その日は雨模様でぐずぐずした天気であった。友人たちの乗った車が、喜志駅まで近道をしようとガソリンスタンドの脇の道に入った時である。前方の電柱のてっぺんに白くもやもやとしたものが光って見えた。

「おい、変なものが見えへんか?」

近づいて行くと、それがなにか確認できた。

電柱のてっぺんに、白い髪を振り乱した老婆が、雨と風にうたれてゆらゆらと揺れながら立っている。

「なんやあれは!」

彼らの車は電柱の脇を通過した。その瞬間ドーンと大きな音がして車が大きく揺れる。

はっと振り返ると、うしろのガラスに先ほどの老婆が貼りついている。そのあまりの形相に全員悲鳴をあげて、車は急停止した。

全員がふたたび車のうしろを見た時には、老婆は忽然と姿を消し、電柱のてっぺんのもやもやもなくなっていたのだという。

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