ドアを押すと立っていた女(青森県平川市) | コワイハナシ47

ドアを押すと立っていた女(青森県平川市)

先日、青森県平川市の廃校で開かれた怪談会に、私を含む怪談愛好会「弘前乃怪」のメンバーが語り部として登壇した。その運営スタッフの方から聞いた話を一つ。

学生時代は八戸市のアパートに住んでいた。

雰囲気のある古い建物。

外にある階段を上がると二階に二部屋あり、その一つが彼の部屋だった。

遊びに来た友人が帰る折、

「へばなじゃあな」

と挨拶をしてドアを押した。

ドアが開くとそこに女の人が立っていた。

「待って待って、そこ一回閉めて」

「あ?どした?」

友人がドアを内側に引いて閉めた。

外の廊下はとても狭く、ドアを開けた場所に人が立っているとしたら、必ずぶつかるはずだった。

開けてすぐそこにいるなら、ドアを透けているか、恐ろしく薄い身体で手すりすれすれに立っているかどちらかだ。

「あ、もう一回開けて」

「なんだんずどうしたの」

友人がもう一度開けたときにはもう女の姿はなかった。

シェアする

フォローする