幽霊屋敷と呼ばれる家その一(奈良県奈良市) | コワイハナシ47

幽霊屋敷と呼ばれる家その一(奈良県奈良市)

奈良へ行く私鉄電車の途中に「学園前」という駅がある。

その近くに、幽霊屋敷と呼ばれる廃屋がある。

そこは普通の分譲住宅なのだが、その中に一軒だけ廃屋があり、庭の草はぼうぼう、雨戸は閉め切られており、一見して誰も住まなくなって久しいことがわかる。

話によれば、何度も入居者がきたが、真夜中になると各部屋から女の泣く声がし、白い着物を着た女が廊下を歩くため、例外なく数日とせぬうちに出ていくのだという。そのうち噂が流れ、誰も住むことがなくなったというわけである。

さて、ここにカメラを持って、真夜中に忍び込んだ友人がいる。

次の日、さっそく彼のところへ報告を聞きにいった。

「なにか出たか?」

「いいや、別に」

「写真は撮った?」

「いいや、なにも」

「なにもなかったわけやな」

「うん、なにも出んかった」

「なかはどんな感じやった?」

「なかは、はっきり見てへんねん」

「なら、なにを見てきたんや?」

「いや、なかに入った途端にな、リーンと中の電話が鳴ったんや。それでびっくりして思わずそのまま帰ったんや」

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