重い頭(大阪府) | コワイハナシ47

重い頭(大阪府)

これは、友人のお母さんの話である。

真夜中、強烈な頭痛で目が覚めた。

(頭が痛いな、なんでやろか……)

その頭痛は尋常ではない。起きて薬でも飲もうとするが、まったく起き上がれないのだ。

頭が重くて持ち上がらない。そう、それはまさにその重いという言葉がぴったりで、頭が枕にどんとついたまま動かない。

「うーんっ」

と全身力を込めて起きようとするが、首筋と背中が浮き上がるだけでやはり頭が上がらない。頭を左右に振ろうとするとまた強烈な頭痛が襲ってくる。

「なんでこんなに、頭が重いのやろう……」

と、ぽつりと独り言をもらすと、

「私が乗っているからや」

という声が顔の上でした。

その瞬間に長い髪をだらーりとたらした白い着物を着た女が暗闇に浮かび上がり、自分のおでこの上につま先立ちしていて、寝ている彼女の顔を覗き込んでいるのである。

「わぁーっ」

と頭を搔きむしると、ふっとその女も消えて、その瞬間に頭痛が噓のように引いたのである。

ただ、しばらくの間、おでこにつま先が乗っていた感触が取れなかったという。

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