奇跡の六地蔵(長野県飯山市) | コワイハナシ47

奇跡の六地蔵(長野県飯山市)

平成二十三(二〇一一)年に発生した東日本大震災の翌日、長野県北部地震が起きた。三月十二日のことである。

その際、飯山市の西大滝地区にある六体の地蔵が、隣接している栄村の方角に一斉に向きを変えたという。

高さ七十センチほどの地蔵七体のうち、土台部分をコンクリートで固めた一体を除く六体が、それまでは千曲川のほうを向いていたのに、綺麗に九十度向きを変えて、まっすぐに栄村を見つめるようになったというのだ。

栄村は地震の震源地であり、二時間ほどの間に震度六の揺れに三度も見舞われ、道路や鉄道などの交通手段が断たれてしまった。当時、村のおよそ九割にあたる世帯に避難指示が出されたという。

西大滝地区では、住宅の倒壊などの被害はあったが、幸いにも大きなけが人はひとりも発生しなかった。これらのことはすべてお地蔵さんのおかげだと、地域のひとたちは帽子と腹掛けを毎年地蔵に贈り、手を合わせているそうだ。

今は栄村のほうを向きながら村の復興を見守っているのだろう、と地元のひとは語る。

この地震除け地蔵の噂はインターネットや口コミで広がり、今も県外から多くのひとたちが訪れるという。

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