T病院(岡山県笠岡市) | コワイハナシ47

T病院(岡山県笠岡市)

これは様々な怪奇現象が発生すると噂されているT病院の話を、近隣住民や以前勤めていた方に取材して、まとめたものである。

ケース一「子供が居る部屋」

(T病院に以前祖父が入院していたという方の証言)

「うちのお祖父さんが入院しとる時にな、即手術だったけん。個室の病室用意してくれたんよ」

「はい」

「そしたら、お祖父さんが変な事言うようになったんよな」

「どのような?」

「部屋に子供がおるって」

お祖父さんが初めて子供を見たのは、入院して数日後の夜の事だったという。

病室で寝ていると、パタパタとスリッパを履いた何者かが部屋中を走り回っている足音で目が覚めた。(こんな夜遅くになんだ?)と不審に思ったのだが、足音の軽さから子供だという事が分かった。

T病院には子供の患者も当然いたので、迷い込んでしまったのだろう。

そう思ったお祖父さんは、その子の病室まで案内してやろうとカーテンを開けた。

だがカーテンを開けた先には誰も居なかった。

(聞き間違えたのだろうか?)お祖父さんがカーテンを閉め再び寝転がると、

パタパタパタパタパタパタパタ……

その足音は床だけでなく壁やベッドの下、天井、至る箇所から聞こえて来たのだという。

ただ、この歳になって「子供の幽霊が出た」なんて恥ずかしくて看護師にとてもじゃないが言えるわけもなかったので、伝えないでいると、二日連続で同じ現象が起きた。これはもう我慢出来ないと家族に相談して病室を変えてもらうと、その怪音は聞こえなくなったのだという。

岡山県での取材中、T病院に以前勤めていた看護師の話を聞く事が出来た。

看護師の話によると、例の病室は「子供部屋」と呼ばれ、院内ではかなり恐れられており、その病室を担当した看護師の中には、子供くらいの身長の何かに袖や髪の毛を引っ張られた者もいたとか。

他の病室ではこのような事は起きなかった。ということから、やはり子供の霊はその病室に特別な思いがあったのだろう。

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