ケース二「心霊写真」T病院(岡山県笠岡市) | コワイハナシ47

ケース二「心霊写真」T病院(岡山県笠岡市)

(T病院で心霊写真を撮影した知人の証言)

T病院は、院内の奇妙な話だけでなく心霊写真が撮影出来るスポットとしても近隣で噂されていた。今回は、私の知り合いでT病院の心霊写真の撮影に成功したBという人物について書かせて頂く。

心霊写真を撮影したのは今からおよそ十五年前。まだBが学生時代だった頃の話だ。

Bは学校内に内緒でカメラを持ち込むほどのカメラ愛好家で、休憩時間や学校の帰りに風景などの写真を撮影していた。

「T病院って心霊写真撮れるらしいで」

クラスメイトの話題が耳に入った。

同じような風景の撮影に少し飽きていたBは、心霊写真が撮影出来るというT病院の話に興味を持った。T病院はBが通う学校から直接歩いて向かえる距離にあったため、Bは早速その日の学校帰りに心霊写真撮影に挑戦する事にした。

「ここからかな」

撮影する場所を早々に決めてしまうと、Bは数回シャッターを切った。

「心霊写真が撮れていると良いけどなぁ」

だがBは、この時遊び半分で撮影を行った事を後日後悔する事になる。

数日後、Bはワクワクしながら写真店に訪れた。

目的は写真の現像。店員さんから出来上がった写真を受け取ると、Bは居ても立っても居られなくなり、店の目の前で写真を確認した。

「これでもない、これでもない」

風景写真に混ざったT病院の写真を見つけたのだが、

「あー、撮れてない」

一枚目は中央にT病院が写っているだけの普通の写真だった。

「次はどうだ!」

二枚目を確認するも一枚目と同じ様な写真。

その後も三枚目、四枚目と同じような写真が続き、Bは半ば諦めながら五枚目に手を伸ばした。

「うわぁぁっ!」

Bは手に持っていた五枚目の写真を、恐怖のあまり地面に落としてしまった。

「何だ、これ……?」

中央にT病院という構図はこれまでの写真と一緒なのだが、五枚目の写真の右端には、Bを気持ち悪いほどの笑顔で覗き込む黒髪の女が写り込んでいた。

六枚目、七枚目と確認したが、そこには女など写り込んでいない。なぜか五枚目の写真にだけ、その奇妙な女は写り込んでいたのだ。

「嘘だろ……」

Bは五枚目の写真を、汚いものを掴むように中指と親指で拾い上げて家に持ち帰った。というのも、そこに落としっぱなしで帰ると呪われるのでは? と思ったからだ。

そこから、Bはなぜかその写真を捨てる事もせず、今でも保管しているのだという。

私がその写真を見たのは十年前。たまたま共通の知人に「怖い写真を持っている奴が居るよ」と紹介されたのが、Bとの出会いのキッカケとなった。

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