坊主頭の中学生(長野県) | コワイハナシ47

坊主頭の中学生(長野県)

Mさんがホームパーティ用の道具の販売のため、名古屋から長野市に行った。

その日は日帰りだったため、販売が終わるとすぐ高速に乗って名古屋へと向かった。

会社の先輩が運転していて、Mさんは助手席でうとうとしていたという。

夜の九時半頃、更埴を通ったあたりで、ふっと前に人が走っているのを見た。遠くからでよく見えないが、白い服装の男。こちらへ向かって走ってくる。坊主頭の中学生だ。

半分夢うつつで、(中学生がスポーツウェア着て、ランニングしてるな)と思って、あっと目が覚めた。

(ここは高速道路やろ!)

見ると「名古屋まで〇〇キロ」という標識が見える。確かに高速道路。

もう一度前方を見る。

こちらへ向かって闇の中をせっせと走ってくる白い坊主頭の男の子。

ところが、一定の距離を保ったまま、その男の子との距離がなかなか縮まらない。

「先輩……」と運転している先輩に声をかける。

「わかってる。この先、何かあるかもしれんぞ」と言った瞬間に、ズワーッと男の子が大きくなって、スパーンと車の横を抜けた。

真っ白の顔と目が合った、という。

ところが顔の表情も、その目鼻だちもまったく記憶にない。でも、目が合った。

(嫌なもん、見てもたあ!)

すると、すぐ反対車線に事故車が燃えているのを見た。

かなり大きな事故に思えた。

全速で名古屋に帰った。

翌朝の新聞で、あの事故でお母さんと中学生の男の子が即死していたと知った。

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