初詣(東京都) | コワイハナシ47

初詣(東京都)

数年前の大みそか、重田さんは都内の神社へ初詣に出かけたという。

両脇を深い木立に挟まれた参道で、拝殿まで参拝客が長い行列を作っていた。

もう暫くすれば、除夜の鐘も聞こえようかという頃合いである。

すると突然、近くにいる参拝客が「あれは何だっ!?」と大きな叫び声をあげた。

驚いて目を遣ると、木立の奥からソフトボールほどの光体が、ゆっくりとこちらに向かって飛んでくる。

それは、アセチレンバーナーを思わせる、激しい閃光を放っていたという。

そして、音もなく参拝客の頭上を通り過ぎると、反対側の木立へ消えていく。

頭上から僅か数十センチのところを飛んでいたにも関わらず、敢えてそれに触ろうとする参拝客はひとりもいなかったそうだ。

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