白い家(岐阜県) | コワイハナシ47

白い家(岐阜県)

岐阜県  I・K 21歳 男性 外仕事

真夜中の心霊スポットで僕が体験した恐ろしい出来事をお話します。

あれは今から三年程前の事です。季節は夏で大学の夏休みでした。

僕の通っている大学ではオカルトが大好きな人達が集まるサークルがあります。サークルと行っても男三人女一人の少数サークルです。オカルトサークルの主な活動内容は都市伝説の事を詳しく調べたり心霊スポットなどに行って写真を撮ってきて心霊写真が写っているかを皆で見たりと、あまりパッとしないサークルでした。

僕たちオカルトサークルメンバーのリーダーのA君が、オカルトメンバーが全員集合した時にこんな事を張り切って言い出しました。

「みんな~! 今年の夏休みはオカルトサークル始まって以来の危険度MAXな心霊スポット、ホワイトハウスに行きましょう!」

 ホワイトハウスとは、心霊スポットに興味のある地元の人達なら一度は耳にした事がある有名な心霊スポットです。そこの心霊スポットの噂は色々あって、一家心中した家族の霊が窓から外を覗いているとか、聞く噂はきっと人それぞれ違うと思います。

僕はさすがにそこの心霊スポットだけは行きたくないと言うか、行かない方が良いようなそんな気がしてリーダーのA君にホワイトハウスだけは、辞めようって提案したんですが、サークルメンバーの中で最も心霊スポットが好きなS君が言いました。

「いや、ホワイトハウスは俺も昔から行って見たかったんだ! 夏休みはホワイトハウスに決まりだな!! 良いだろ? ビビンちゃん」

ビビンちゃんとは僕のあだ名です。びびりだから皆からビビンちゃんと言われてます。

僕はS君に言われたらYESと言うしかなく、結局夏休みにホワイトハウスに行く事になりました。

…‥時は流れ、夏休みに入りホワイトハウスに行く日がやって来たのです。ホントに嫌な感じがしていました。

皆でA君の家に集合して夜中の一時頃に出発しました。A君の家から目的地まで車で約四十分はかかります。車の運転手は僕でした……。

皆は車の中で誰が先頭をきって歩くのかとか写真は誰がとるのかとか何だか楽しそうに会話をしていました。そんな会話を聞きながら目的地の近くにあるコンビニに付いて、ここに車を置いていく事になりました。噂ではホワイトハウスの近くには車を停める所がなく、道端も狭いと言う事だったので、コンビニからは歩いて向かいました。

ホワイトハウスに着くまでの道程は灯りが一切無くて、歩いている道以外周りは田んぼしかなくて、虫の鳴き声がとても不気味でした。道幅は軽自動車一台がギリギリ通れるくらいの道でホントにこの先に家があるのか疑いました。

歩き始めて十分位経った時、段々前方の方からうっすらと建物が見えて来ました。しかもその建物の横にも何かあります。

鳥居でした。そこの家の隣には何と神社らしき物があったのです。

完全に目の前まで来た時鳥肌が立ちました。なぜ家の隣に気味の悪い小さな神社があるのか……。

僕達はとりあえず家の周りを探索しました。すると家の裏の辺りに『◯◯霊園』と書かれた墓地を発見して更に恐ろしくなりました。けど本当の恐怖はまだ始まったばかりです……。

とりあえず、今回の目的は墓地ではないので墓地の捜索はしませんでした。(内心かなりほっとしました。)

というか、家の隣には神社があり家の裏の辺りには墓地があるって不気味過ぎですよね……。

 僕はこれ以上足を踏み入れてはいけないと思ってみんなに言いました。

「ねぇ皆! ヤッパリもうおとなしく帰ろうよ?! 絶対にここはまずいって……神社に墓地、それに一家心中した空き家……ヤバすぎるって!」

「確かにここは怖い……でもここまで来たからにはオカルトサークルの名にかけて引き返す訳にはいかないんだよ!」

リーダーにここまで言われたら渋々、了解するしかありませんでした……。

その時です。 「ザッザッ……ザッザッザッザッ……」……!真っ暗闇の神社の奥の方から足音のような音が聞こえて来たのです。皆にも聞こえていたみたいで、顔を見合わせて固まってしまいました。

「ザッザッ……ザッザッ……」 確実に近付いて来ているのが分かります。

何故かこの不気味な足音のような音は消えました。ホッとしてフッと顔を上げて前を向いたとき我が目を疑いました。鳥居の柱の後ろからおかしなくらいに長い腕がこちらに向かって手招きをしています。

僕は指を指して腰を抜かしてガタガタ震えていたらメンバーの皆も鳥居の柱の後ろの妙な腕に気付いて来た道を走って引き返してしまった為、腰を抜かして動けない僕一人だけになってしまいました。

その時…、首筋辺りから物凄い寒気と殺気を感じたので、恐る恐る振り返ってみると、そこには、血だらけの青白い顔をした女の霊が、にたぁと恐ろしい顔で笑ってこう言いました。

『……ありがとう。一緒に来てくれるんだね』

僕は言うまでもなく気絶していました。気が付いた時は車の中で、帰宅途中で皆と居ました。

「おっ! やっと目が覚めたか?! 悪いな~思わず置いてきぼりにしちまってさ! あまりにもビックリしたもんでつい……」

「いや、怖かったけど済んだ話だし気にしなくていいよ! やっと帰れるんだね」

「あ~。そう言えばお前を運んでる時に変な寝言言ってたぞ!?」

僕はどんな事を言っていたのかを聞いてまたガタガタと震えてしまいました。

「…今、か、らい、くよ、」

と…。

あの日以来、サークルをやめて心霊スポットには近づかないようにしています。もうあんな恐怖は二度と味わいたくありません。

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