呼塚のシースルー幽霊(千葉県) | コワイハナシ47

呼塚のシースルー幽霊(千葉県)

幽霊ライターの前世・滝沢馬琴は、パワースポット巡りや心霊スポット巡りを趣味としている。自慢のバイクを駆って関東各地を走り回っている。

金野井大橋でセクシーな幽霊に出会えなかった馬琴は、いつか会いたいと思っていた。そんな馬琴は、ある時、心霊スポットとして有名な呼塚の交差点に行ってみた。時間は十九時位で、まださほど暗くはなっていなかった。

(あれ、あの子何をやっているんだろう?)

馬琴は自分の目を疑った。混雑する交差点を一人の女が歩いていく。信号待ちをする車の間を縫うように、若い女がうつろな表情で歩いていく。

(あれ、話しかけている)

女は囁くような声で、信号待ちをしている車のドライバーに話しかけている。車を運転しているドライバーは、女の姿も見えず声も聞こえないようであった。

(何かを探しているようだ)

バイクで信号待ちしていた馬琴は、彼女の悲しげな表情に胸が締め付けられるような気がした。

(あの若い女性の幽霊は、何かを探して呼塚の交差点の車に話しかけているんだなぁ)

馬琴は強烈に虚しい気持ちになったが、一つだけ嬉しいことがあったという。

「その女性の幽霊、服が透けて見えるシースルーだったんです」馬琴はにっこりと笑って一言そう言った。

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