ダルマと学生狩り(千葉県) | コワイハナシ47

ダルマと学生狩り(千葉県)

平成十五年のダルマ神社探索の時には、不可解なことが起きている。うちのかみさんが奇妙な声を聞いたのだ。彼女の霊聴現象の始まりでもあった。

探索中に、五、六台のパトカーが一斉にやってきて、ダルマ神社を取り囲んだことがあった。

「君たち、こんな時間に何をやっているんだね?」

警察官はテレビクルーや筆者に質問をした。警察官の表情は険しく、森の中で怪しく光るパトカーのサイレンが異様な雰囲気を強調していた。

「あ、いや、県民の森のキャンプの取材が遅くなりまして、どうもすいません」

テレビクルーの機転を効かせた発言により、警察官は一応納得した。帰りのロケバスの中で筆者はスタッフと話し込んでいた

「深夜に撮影しているからといって、民家も近くにないし、こんな森の奥までパトカー五台で来るなんて、千葉県警も暇なのかな」

「全く不可解ですよ。神社の周りを包囲して、まるで凶悪犯でもいるような厳重な警備体制じゃないですか」

筆者とスタッフはそんなバカ話に興じていた。するとカメラマンが思い出したように大声を上げた。

「わかった。わかりましたよ!」

「何がわかったの?」

筆者の問いにカメラマンは、千葉県警の過剰な反応の理由を教えてくれた。

「実は、最近学生狩りがありまして、殺された学生の死体がダルマ神社の鳥居の付近に放置されていたことがあったんですよ」

「本当ですか? あの場所、かなりやばいじゃないですか!」

すると同時にかみさんも顔色を変えた。

「私がロケバスを降りた時、足元がぬかっていて滑りそうになったの。そしたら背後から男の人の声で『大丈夫?』って聞かれた」

ロケバスに乗っていた全員が黙り込んでしまった。かみさんが声を聞いた場所は、まさしく学生の死体が放置されていた場所だったからだ。

「殺された学生さん、いいやつだったのかもね」

ロケバスは深夜の森を抜けて、街のほうに走っていった。

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