動物の魂(千葉県) | コワイハナシ47

動物の魂(千葉県)

Mさんが通っていた某公立高校の校内には焼却炉があり、隣には動物の慰霊碑があった。

「なんか不気味だよね」

「なんとなく気味が悪いよね」

よく生徒たちは、そんな話をしていた。

この慰霊碑は、理科の解剖実験により命を落としたメダカやカエルのお墓で、その魂を慰めるものであった。解剖後の小テストで満点をとれなかった生徒は、命をかけて授業の犠牲になってくれた動物たちに懺悔ざんげし、何度も小テストを受けたものだった。

部活の夏合宿のとき、体育館裏手に見えるその慰霊碑付近に、無数の光がふわふわと漂う様子を多数の生徒が目撃していた。

「あれ、なんだろう」

「まさか死んだ動物の魂じゃないのかなあ」

生徒たちは震えながら囁きあった。Mさんは大きい光がひとつ、小さい光が二つ、ふわふわと浮いているのを目撃した。「あ、いるな」とMさんが思った瞬間、その光はふっと消えた。今から二十年前の話であり、その後の慰霊碑がどうなったかはわからない。

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