電気がビリビリ(千葉県) | コワイハナシ47

電気がビリビリ(千葉県)

千葉県の某テーマパークで、夜間警備の仕事についていたYさん。新人研修が終わって数ヶ月が経ち、仕事にもだいぶ慣れてきていた。親しい仲間もできて、仕事が面白くなってきた時期だった。

ある日、不思議な体験をした。その日はとにかく空気が違った。

(なんかおかしいな)

仕事をはじめてからそんな感覚がしていた。いつもと同じ空間なのに、いつもと同じ風景なのに何かが違う。

(おかしい。どのエリアもそうだ)

いつもと同じように担当エリアを順番にチェックしていく。どのエリアを回ってもなんとも言えない違和感が体にまとわりつく。

「なんだか電気みたいだ」

肌で感じる電気のような感覚、肌の上を空中に漂う電気がピリピリと刺激する。

(原因がなんだかわからない)

不可解な気持ちを抱えたまま、控え室に戻ってきたところ、同僚たちも同じような話をしている。

「なんか今夜は変な雰囲気だよね」

「俺も感じた。いつも回っているコースなのに何かが違うんだ」

同僚たちはお互いに顔を見合わせ、しきりに首をかしげた。控え室の隅で一人タバコを吸っていたベテランの警備員が口を開いた。

「今日はお盆だからな」

毎年お盆の時期は空気が変わるのだという。お盆の時期が終わると、テーマパーク内はいつもの空気に戻った。

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