庭のブランコ(兵庫県神戸市) | コワイハナシ47

庭のブランコ(兵庫県神戸市)

神戸市の主婦の体験である。

庭の真ん中には、四人乗りのゴンドラ式のブランコがあった。

ある日曜日の朝、天気がいいので二階のベランダに布団を干そうとした。その時、布団の重みと勢いでバランスを崩し、頭から落下した。

(私には三人子供がおる、このまま死なれへん)と思ったそうだ。

「あいたたたたっ」

はっ、と気が付くと、自分の両手両足が庭のブランコの四角い鉄枠部分にひっかかって、ぶらさがっている。

「私、なんでこんなところに?」

そういえば落ちる時、一瞬、二本の老人の手が、視界に入った。

その手が身体を支えてくれたような気がした。

一緒に落ちた布団は、そこから数メートルも離れたベランダの真下に落ちていた。

死んだおじいちゃんだ、と思ったのだという。

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