敷居の神様(山形県) | コワイハナシ47

敷居の神様(山形県)

山形市の旧家に住んでいたというある女性は、幼い頃から両親に「敷居を踏んじゃいけないよ。敷居には神様がいるから」と、教わって育ったという。

ある日家の廊下を歩いていると、先の部屋が開けっ放しになっている。

閉めなきゃと、思って近づくと敷居がまぶしく光っている。

よく見る、とその光は身の丈十五センチほどの人だ。しかし光がその人の全身から輝き出していて、人の姿そのものはよく見えない。金色のようでもあり、虹のような色の渦のようでもあり、ともかくまぶしくて綺き麗れいだった。それが敷居をすーっと滑るようにゆっくり移動して、ふっと消えた。

そんなことが一度だけあった。

それが柱から出てきたのか、襖から出てきたのかは見ていないそうだが、敷居の神様ってほんとにいるんだと、彼女は実感したという。

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