ドン! ドン! ドン!(栃木県足利市 会沢トンネル) | コワイハナシ47

ドン! ドン! ドン!(栃木県足利市 会沢トンネル)

工場や会社、学校等のPCのメンテナンスや管理の仕事をしている田島さん。

十年ほど前に派遣された足利市の会社の方々と仲良くなり、仕事の後に社員たちと夕食を共にし、だらだらと話を楽しんでいたら、いつの間にか遅い時間になってしまっていた。

そこから栃木市へ帰る際、夜は交通量が少なく信号機もまばらで帰りやすい国道293号線を利用する事にし、車を走らせた。

しかしその辺りは採石場などがある地域で民家などは少なく、夜はいやに静かで暗い道がひたすら続いている為、気を紛らわそうとラジオをつけると、間もなくして深夜〇時を告げるアナウンスがあったのをよく覚えているという。

そして、途中の坂道での事。

急傾斜なのでアクセルを強めに踏んでいないと車のスピードが落ちてきてしまう為、アクセルを踏み込み、その暗い坂道を登った。

登り切った先にあるトンネルのライトが見え、アクセルを弱めようとしたその時。

ドン!

       ドン!

               ドン!

……後部座席の窓ガラスを、三回叩く音がした。

あまりの突然の事に咄嗟に車内のミラー、そして外側のサイドミラーで後ろを見たが何もいない……この時、車のスピードを確認すると、時速六十キロほどで走っていた。

急な登り坂をこの速さで走っている車を叩けるものとは、一体何だろう……?

その後すぐにトンネルに入ったのだが、これまでの道が真っ暗だった事もありトンネル内の灯りに少しほっとした。

が、出口に差し掛かった辺りで……、

バン!

       バン!

               バン!

今度は、田島さんのすぐ傍の運転席側の窓ガラスを、三回叩く音がした……。

もし動物か何かであればすぐに分かる筈なのに、何かが当たった跡すら、ない。

それ以来、帰りが遅くなった日は遠回りをしてでも別の道を走ることにしているそうだ。

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