約束(東京都) | コワイハナシ47

約束(東京都)

Oさんは田舎のおばあちゃんととても仲がよかった。

いつの頃だったか、おばあちゃんの家に遊びに行った時、ひとつの約束をした。

「おばあちゃん、俺、幽霊てなもの見たことないから、おばあちゃん死んだら幽霊になって出てきてくんないか」

「おう、出てやろう出てやろう。ばあちゃん死んだらお前に会いに行ってやる。驚くなあ」

おばあちゃんも笑ってその話に乗ってくれた。

「絶対だよ、おばあちゃん」と指切りをした。

そのおばあちゃんが死んだ。

通夜も告別式も終えて、Oさんは東京に帰った。

ある夜、Oさんが寝ていると、掛け布団が足元からバッと剝はぎとられた。

うわっと目が覚めた。

おばあちゃんが、ちょこんと正座している。

しかもその下には、たった今剝ぎとられた掛け布団が三つにたたまれている。

目が合うと、

「びっくりしたかあ?」

と、ニタッと笑うと、消えた。

死ぬほどびっくりした。

初七日の夜だった。

今も命日になると、驚いてしまった自分が悔しくてたまらない、とOさんはつけ加えた。

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