順番(東北地方) | コワイハナシ47

順番(東北地方)

東北のある村の話。

昭和五十二年。

NHKの朝の連続ドラマの撮影隊がその地に来た。

橋を渡っていく田舎の葬列シーンを撮るためだ。

しかし、田舎とはいえ山や村も開発されていて、なかなかいい場所が見つからない。

運良く、上流にある村で古い橋が見つかった。

撮影にはその村の老人たちがエキストラとして出演した。

老人たちは袴と裃で身を包み、先頭の位牌からはじまって、提灯など様々なものを持って行列を作った。

まるで本物のような長い行列がおごそかに橋を渡っていったという。

次の年から奇妙な事が起こった。この撮影の時に橋を渡った二十人ほどの老人たちが撮影時の葬式行列を務めた先頭から順に次々と亡くなっていくのだ。

村の中は喪のあける時がなかった。

村では、亡くなった全員が高齢者だったので、不思議な偶然が重なったということになった。

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