赤塗り(京都府) | コワイハナシ47

赤塗り(京都府)

Uさんが仕事を終えて京都のPホテルに帰ったのは真夜中だった。

エレベーターに乗って部屋のある四階のボタンを押した。

中はUさんひとり。

四階に着いて扉が開いた。

部屋の方に歩き出したが、背後のエレベーターの扉が閉じる気配がない。

気になって振り返ると、中から白い女の手がすうっと出てきた。

真っ赤なマニキュアを塗った指。まるでそのマニキュアを乾かすかのようにゆっくりゆっくり振りながら、エレベーターの中に消えた。

扉が閉じて、エレベーターは上がっていった。

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