一本道(京都府) | コワイハナシ47

一本道(京都府)

出版社で編集をしている女性のKさん。

京都の老舗旅館で作家の対談をセッティングした。

その旅館は駅から竹藪を真っ直ぐ抜けてすぐにあるから、ワンメーターだと聞いていた。

ところがタクシーは竹藪に入ると右や左に曲りくねった一本道をかなり走った。

やっと着いたら料金額を告げた当の運転手が首をひねっている。

「あの、領収書ください」

Kさんに言われた運転手は料金メーターを見てなおも怪け訝げんな顔をしている。

金額はワンメーターどころではなかった。

知らない土地のこと、別の道で来たのかもしれない。

やや多めに請求されたところで気に止めなかった。

対談が終わって帰る時のこと。

呼んだタクシーはすぐに来た。

今度は竹藪を通る一直線の道を抜けて、すぐに駅に着いた。

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