嫁の呪い(岩手県盛岡市) | コワイハナシ47

嫁の呪い(岩手県盛岡市)

拓也さんの父方の伯母は、岩手県の盛岡市に嫁いだ。

婚家は丘の麓にある分家で、丘の上に本家があったが、両家は非常に仲が悪かった。

どちらかというと分家の方が本家を激しく疎んじているようなので、その理由を義理の両親に訊ねたところ、本家の者には犯罪者が多く、さもなければ精神を病んで自殺するか重病で早逝するかで、付き合うと縁起が悪くなるからだという答えが返ってきた。

そこで伯母がさらに原因を追求すると、こんな話を聞かされた。

「戦争が終わったばがりの頃、余所の村がら本家さ嫁いだ人が、姑から虐められだ。酷い仕打ぢばり散々されで嫁は耐えがねで、近所の踏切さ飛び込んで自殺した。嫁の身体ば電車が轢いで、五体がバラバラになっつまった。姑は、それ見でも毛筋ほども反省せず、『死んでまで迷惑かげるのが、この馬鹿が!』ど罵って嫁の千切れだ首ば蹴飛ばした。そのどぎがら本家筋のほどんどの者が頭おがしくなって今さ至る。本家の仲間だど思われだらこっちまで呪われるがら、あの家の者どは親しくでぎねぁんだよ」

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