役者のNさんは、神戸にある空手道場に通っていた。
窓からは小さな墓地が見えた。
ある日道場に入ると、普段は人気のない墓地にめずらしく人がいる。
何度も柄杓で墓に水をかけている。
猛稽古がはじまった。
まるまる二時間。
疲れはてて、最後の礼で稽古を終えた。
ふと、窓に目がいった。
墓の前に同じ人がいて、水を延々とかけ続けている。
なんと熱心な、とよく見ると、その人の腹から下がない。
あれはあの人の墓や。誰も来てくれないんで、自分で水かけしてるんや、と思ったという。
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役者のNさんは、神戸にある空手道場に通っていた。
窓からは小さな墓地が見えた。
ある日道場に入ると、普段は人気のない墓地にめずらしく人がいる。
何度も柄杓で墓に水をかけている。
猛稽古がはじまった。
まるまる二時間。
疲れはてて、最後の礼で稽古を終えた。
ふと、窓に目がいった。
墓の前に同じ人がいて、水を延々とかけ続けている。
なんと熱心な、とよく見ると、その人の腹から下がない。
あれはあの人の墓や。誰も来てくれないんで、自分で水かけしてるんや、と思ったという。