新聞受け(東大阪市) | コワイハナシ47

新聞受け(東大阪市)

東大阪市で新聞配達をしている男性は、一時期、あるマンションの七階にある部屋の新聞受けが怖かったことがあった。

その部屋は一般紙とスポーツ紙の両方を取っていたので、二紙を重ねて新聞受けに投とう函かんする。

ある日の早朝、いつものように投函する瞬間。受け口が開ききった時、その奥に人の目を見た。

わっ、なんだ!と思ったが、投函のあとなのでその新聞を引き抜いて確かめるわけにもいかず、そのまま下の階へ配達に降りた。

ところが、その日から毎朝、投函のたびに開いた新聞受けの奥底に目を見た。

投函前に指でゆっくり開いてのぞくと、じっと上を見上げる大人の目と目が合った。

月末。集金に行くと、必ず小学生くらいの男の子が出てきてお金を払う。ところが、この子の他に家の人を見たことがない。怖がらせてもいけないので小学生に目のことはどうしても聞けなかった。

また、集金の時にドアの後ろの新聞受けを確認してみたが、裏はカゴになっていて、そこから目などのぞきようがない。

それでも配達時には必ず目がのぞいていた。

これが二年間続いた。

この間何人かに話をしてみたが、信じてもらえない。同行してもらっても、そのときに限って目は現れなかった。

ある朝、目がなかったのに気がついた。

二日後、管理人に聞いてわかったが、その前日の夜、部屋の一家は夜逃げでいなくなったのだという。

あの部屋の住人と目はどのような関係だったのだろう?

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