ジョンソンさんの部屋(沖縄県) | コワイハナシ47

ジョンソンさんの部屋(沖縄県)

カナダから留学していたジョンソンさんは、首里の小さなアパートに住んでいた。

夜中になると、見知らぬオバアによく起こされたという。

しかしながらその頃は留学したてで、日本語もろくに喋れない有様。おまけにその老婆はいつも方言で話すので、まったく意味が理解できなかった。

オバアは夜になるとジョンソンさんを方言で叩き起こして、部屋の電気を付けさせる。立ち上がったジョンソンさんが電気を付けると、オバアは消えていなくなっていたという。

オタワに住んでいる親戚にそのことを電話で話すと、祖母がすぐさまドリームキャッチャーを送って来た。ネイティブアメリカンが使う、魔除けのアクセサリーだ。もともとは蜘蛛の巣をイメージしてあって、悪夢をそれで捕らえてしまうという意味があるようだ。

さっそくジョンソンさんは、オバアが現れる部屋の天井にドリームキャッチャーをつり下げた。

そして夜がやってきた。

眠っていると、足音がして、誰かが肩を揺すっている。目を覚ますとくだんのオバアがジョンソンさんの顔を覗き込んでいる。オバアはなぜかつり下げたばかりのドリームキャッチャーを手に持っていて、怒った表情でこんなことを言った。

「デスイズ、クラップ!(こんなもの、くそ!)」

目が覚めると、ジョンソンさんの胸元につり下げていたはずのドリームキャッチャーが置かれていた。

それからすぐに、ジョンソンさんは部屋を引っ越したという。

シェアする

フォローする