TO THE DOORカシャカシャの音(札幌市北区) | コワイハナシ47

TO THE DOORカシャカシャの音(札幌市北区)

北区のとあるスポーツジムでの話。

インストラクターのYさんが誰もいない夜中のジムで、忘れ物を取りにきたときのことだった。

真っ暗の中、電気を付ける。

その瞬間、何か影が動いた気がした。

急いでロッカールームに入る。

すると、シャワーブースの方で「カシャカシャ」とウィンドブレーカーが擦れるような音がする。会員が帰らず、トレーニング後に潜んでるのか? それとも……

「ど、泥棒?」

Yさんは手にタワシ棒を持って、シャワーブースの布製のカーテンをガラガラっと開ける。

誰もいない。

ほっとするYさん。あとブースは5つある。

ガラガラっと開けては何もない。そして最後のシャワーブース。

カーテンに手をかける。中で音がする。

「カシャカシャカシャ」

「誰かいんのか!」

誰もいなかった。

ただ、シュウっと煙のようなものが天井に上がっていくように見えた。

カシャカシャの音の原因を探すが、ビニール袋と長い髪の毛が床に落ちているだけ。水滴がビニールに当たってたのか、虫でもいたのか。

取りあえずほっとして、ジムの鍵を閉めて外に出た。

これは後で聞いた話だが、同じ経験をした従業員が他に2人もいた。

「カシャカシャ」は部屋の外で聞こえ、足音が部屋の前で止ったりした。

聞くと、その建物は真横に踏み切りがあり、そこに飛び込んだ霊じゃないかと噂になった。飛び込む前に何度も行き来する自殺願望者の魂がまだそこに……。

そのジムはその後すぐに移転した。

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