TO THE HOUSE消える来訪者(北海道札幌市北区) | コワイハナシ47

TO THE HOUSE消える来訪者(北海道札幌市北区)

Yさんの不気味な体験はまだ続いた。

大きなスーパーの先にある、当時は舗装されてない道の先の2軒の家。

その先は行き止まりだった。

その一軒にはYさんの伯母が住んでいた。帰り道に時々寄ることもあった。

夜10時過ぎ、Yさんはまたジムからの帰り道。

前を歩く50代くらいのサラリーマン風の男がいた。

伯母の家のある路地に入っていった。

気になってその行く先を見ると、伯母の家の前で立ち止まり、玄関を開けてすっと入っていった。

知り合いか? でもこんな時間に……。

伯母は去年ご主人と別れて、Yさんの従兄のSと二人暮らしだった。

近くまで見に行ったが、奥の部屋の明かりがついていなかった。

変だなとは思ったものの、木枯らし吹く中、家路についた。

次の朝、伯母の家の前を通りかかると、伯母が玄関先でごみを出していた。

「伯母さん、昨日の夜10時半くらいにお客さんきてた?」

「昨日は飲み会で帰って来たのが朝の2時だよ。カラオケ仲間とさあ」

「誰かこっから入ってくの見たよ。Sの友達かな? それにしちゃ老けてたな」

「ええ? Sは出張でいないよ。明日帰ってくる」

「いや、確かに誰かがこの玄関開いて入ってくの見たんだよ俺……」

怪訝そうな顔でYさんの顔を見る伯母。

別れた伯父かとも思ったが、伯父ではないことは見たからわかってる。

じゃあ、誰だ?

伯母が中から塩の壺を持って出てきた。いきなりYさんに振りかける。

「何すんだよ!」

「あんた最近変なの見るでしょ。塩でお清めしないと!」

後で聞くと、伯母はYさんの首にうっすらと両手が見えたんだそうだ。

踏切りの近くで彷徨う霊がYさんに近付いてきていた。一人、二人と。

そういえば、行き止まりの土地の向こうは線路だった。

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