豊平公園での首つり自殺霊(北海道札幌市豊平区) | コワイハナシ47

豊平公園での首つり自殺霊(北海道札幌市豊平区)

札幌のタクシー運転手のYさんが一番怖いスポットとして挙げるのはこの「豊平公園」だった。

地元の高齢者やベテランドライバーもこの地域を嫌う。

都会の中の森のように広くて美しい公園、テニスコートもあり、そう怖いイメージはなかったのだが……

「木が多いでしょ。あれ、首つりにちょうどいいからね。広いから誰も見てないし、若い時なんか一日に2つくらい死体がぶらさがってんのを見たよ」

ぎょっとするような話を始めた。

「ここは元々大きな墓地だったって聞いてたけど、それは噂でね、こことは違う場所。それも近いから、霊の通り道だっていう人もいるね。それより自殺した人の霊が出るから、夜はここ通る時は公園の方を見ないね」

Yさんが若い時に見た首つり自殺の死体で一番覚えてるのは、サラリーマン風のスーツを着た男だったという。

タクシーの休憩時間にこの公園でのんびりしていたときだった。ずっと座っているのも疲れるので、なるべく休憩時間は公園内を歩くようにしていた。

食事をすませて、奥の方へ歩いていると、木になにか黒いのがぶら下がってる。

よーく見ると、人間だった。

「うわ!」

目を背けてすぐに警察に連絡に行く。

男の顔なんて絶対見ないが、腕にロレックスの時計が光っているのが見えた。

時計を売れば生きれたんじゃないか……とも思ったそうだ。

「あんときは、バブルがはじけてさ、北海道もリゾート開発も盛んだったし、拓銀まで倒産したしねえ。でも死ぬときまで高級時計してんだなと思ったよ」

だがそれから気味が悪い夢ばかり見るようになったYさん。豊平公園を通ると、また別の自殺遺体を見つけてしまう。

今度は男子学生だった。

そして、この公園近くで深夜、タクシーにお客さんを乗せて走っていると、しばらくするといたはずの後部シートに誰もいない、ということが増えた。

「さすがにね、祟られてるか憑りつかれてると思ってお祓いの先生のとこ言った訳よ。そしたら、車ごと持って来いって言われてさ」

そのお祓い師は、Yさんの個人タクシーの車に、スーツを着た男が乗っていると答えたという。腕に時計をしているか聞いたが、そこまでは見えないが、早くお祓いしなければ悪霊になるかもしれないところだったという。

多分、Yさんが自殺者に対していい感情を抱かなかったことが原因だと思われた。高級時計なんかして……という気持ちがよくなかったんだろう。

「それでね、祓ってもらったらもうスッキリ。だけど二度とあんな目に遭いたくないから、公園で休憩すんのはやめたよ。ほら、こうして話しててもゾクゾクしてくるからさ、この話はもうおしまいにしよう。また祟られる」

一方的に話をやめたYさん。

この土地自体の呪いというより、人が隠れやすい場所だから自殺のメッカになるのでは? と筆者は思った。

バブルがはじけた後の自殺者は多かった。北海道に限る事ではないが。

銀行の倒産が相次いだときには、預金者は銀行から回収できずに手形が遅れて倒産した企業も、破産した人も多かった。

これは、そう遠くない昔に金の地獄を見た人の話である。

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