不発弾の横にいた女の子(愛知県名古屋市中村区) | コワイハナシ47

不発弾の横にいた女の子(愛知県名古屋市中村区)

私が小学生の頃、地元の工事現場から、太平洋戦争の空襲で投下された不発弾が発見されて騒動になった。

当時は付近の町が封鎖され、住人は避難し、爆弾処理班による撤去が行われた。

同級生のM君の実家では、テレビでそのニュースを見ていた祖母が突然「あっ、○○ちゃんがいるよ」と声を上げた。

M君の祖母によると、不発弾の横に小さな女の子が立っているという。しかも、それは空襲の際に行方不明になった近所の子供だと言い張った。

しかしニュースを見る限り、現場にいたのは作業員や警官、マスコミぐらいで、野次馬はもちろん、小さな子が紛れたり、映り込むことは不可能だった。

祖母は画面に近付いて、撤去中の不発弾を指して「ほら、ここ」と言った。M君には、そのさび付いた不発弾の表面の陰影が、どこか人の手の形に見えなくもなかったという。

「ずっと守ってくれていたんだよ……」

痴呆の進んだ祖母は画面を見つめて目を潤ませた。

その後のニュースで、不発弾の周囲からは、数体の身元不明の白骨遺体が見つかったという。

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