目撃者を探しています(神奈川県秦野市) | コワイハナシ47

目撃者を探しています(神奈川県秦野市)

幽霊・霊・お化けと聞くとみなさんは、どんなイメージをお持ちでしょうか?

例えば、霊が出る、霊がいると言えば、心霊スポットやお墓、人がなかなか行かない山の中や森などを思い浮かべるかもしれません。

けれど、実際はどうなのでしょうか?

答えは、意外にNOかもしれません。

いつもの日常や思いもよらない場所にそれは潜んでいるのです。

突然。

真実ほど何の前ぶれもなく突然やってくるものなのです。

ある時、私は母と車で、国道255線を小田原方面から小田急線と平行して進んでいました。この道は東名高速との分かれ道になっているので、大型トラックが多くいつも渋滞している道です。

その日は、地元にはないお店や大型スーパーがある秦野に向かっていました。

毎週のように来ているお店で食材を買ったり日用品を買ったり。

いつ行っても多くのお客さんでにぎわっている大手チェーン店で、母と2人で買い物を済ませ、車に乗り込み、母の運転で車を発進させました。

時間は夜の8時頃だったでしょうか。

お店は国道沿いにあるので、駐車場から国道に出るため、走っている車が途切れるのを待っていました。

そうしているうちに助手席からすぐ横の歩道に目を向けてみると、ある看板が立っていたのです。

◯月×日午後0時頃

この場所で死亡ひき逃げ事故が発生しました。目撃者を探しています。

いつも来ている場所だったのですが、このような看板が立っているのを初めて見ました。

私はビックリして、

「へえ〜、こんなことがあったんだぁ……しかも、まだ犯人見つかってないみたいだよ」

と、母に言い、しみじみと見ると、その看板の下にはお花が供えてありました。

そうして、その看板を車が動くまで眺めていましたが、突然車がドスンッ、とゆれて後方が何だか重くなったような、変な衝撃がしたのです。

(何だろう……まさか自転車でも当たってきたわけじゃないよね?)

と思った瞬間、母が、

「乗ったよ」

と言ったのです。

私は母の言ったその言葉の意味がわからず、

「なに? どういうこと?」

と聞き返すと、

「男の人が今乗ったよ。後ろに。菊実仔ちゃんが見るからぁ……」

と、そんなことを言ったのです。

そして、私はバックミラーをチラッと見てしまったのです。

一瞬、自分の目を疑いました。

この車には、私と母、2人しか乗っていないはずです。

ましてや、後部座席には誰も乗っていないのですが……。

ミラーに映っていたのです。男性の姿が……。

その顔はうつむいていてハッキリ見えませんでしたが中年男性でした。

「うわぁーーー」

私は固まるしかありません。

その姿を見て次の言葉も出ません。

私が感じたドスンという衝撃は、この男性が車に乗った衝撃だったのです。

そうこうするうちにも、車は進み、家に向かって行きます。

母は冷静でした。

最初の「乗ったよ」という言葉からずっと、いつもと変わらない姿で車を運転しているのです。

男性の霊が急に車に乗ったからといって、変に引き返すことは出来ませんし、運転をやめる訳にもいきません。ましてや、パニックを起こしたら、こちらの身が危ないです。

もうしょうがないからこのまま家に帰った方が賢明だろう。

これまで霊能者として数々の霊と遭遇してきた母は、このくらいでは動じないくらい、百戦錬磨だったのです。

こうして、青い顔をして身を凍らせる私と、いつもと変わらぬ顔の母と、知らないおじさんが乗った奇妙な自動車は無事に家に到着しました。

私達は車から降りると、家の中に入ることなくその場で後部座席に乗ったままの男性を天に送り、無事にことを終えました。

この男性は、私が看板を見ただけで私達の車に乗りました。

その看板が置かれた場所はまさに、この男性が亡くなった場所だったのです。

このことが起きたのはちょうど年末頃で、男性はどうも家に帰りたかったようなのです。

けれど帰り方がわからない。

どうしたらいいのかわからない。

そんな時、たまたま霊感の強い私達が通りかかった。そんなことのようなのです。

その後、無事に犯人は捕まり、看板も撤去されました。

普段の何気ない日常、いつもと変わらない日だと思っていたのに。

このような思いもよらないことが皆さんの周りでも起こるかもしれません。

霊との遭遇とは、そういうものなのです。

そして、この男性をどのようにして、天へと、というか家に帰したのかと言うと、そこには深い物語が隠されているのです。

この物語をお話しする時がいつか来れば嬉しいです。

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