関東地方 | コワイハナシ47

関東地方一覧

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来訪者(東京都)

介護士の岡辺敬太さんが勤務する東京都の老人保健施設では、従来のナースコールの機能に加えて即時に会話することも可能な、PHS式の〝オフィスホン〟というものを用いている。入居者の居室、共同浴室、トイレなど、館内各所にこれを設置して、介護士を始め...

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橋の人(神奈川県)

橋の人 神奈川県の津久井湖畔に生家がある青木一弥さんと双葉さん兄妹は、小学生の頃、橋を渡って湖の向こう岸にある小学校へ通っていた。今から二〇年近く前のことで、当時は二人ともその橋が有名な心霊スポットだとは知らなかった。一弥さんと双葉さんの...

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霞ケ浦(茨城県)

ある女性が、女の友人ふたりと男五人で翌朝からゴルフをするために霞ケ浦に行った。全員で旅館に到着したのは夕方すぎだった。 女三人、案内されて部屋に入ると驚くほど寒い。 春先とはいえ、まさか外より寒いとはね、とエアコンを入れて室温を三十度に...

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トイレの鏡(千葉県)

千葉県の中学一年生、大山基希さんは、あるとき同級生三人と地元のボーリング場に行った。大型スーパーマーケットのビルに併設された遊技場の中にあり、親子連れの利用者も多く、中学生が遊んでも比較的安全そうな、健全な雰囲気のボーリング場だ。 基希さ...

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時空ドライブ(東京都新宿区)

茨城県出身の建設作業員、木村清さんは四〇年近く土木工事に携わってきて、さまざまな地方の現場に従事してきた。現場から現場へ流れ流れて、気づけば何年も家に帰っていない、そんな時期もあったという。 「若い頃は体が丈夫だったから無理が利いたし、い...

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棺桶で生まれた和尚さん(東京都世田谷区)

私の愛読書『耳嚢』に「棺中出産の子の事」という話が載っている。 ──江戸時代、享保年間の中頃に、星野又四郎という下級役人の妻が懐胎し、今しも出産するというときに亡くなった。又四郎は仕方なく、妻の亡骸を納棺して菩提寺から僧侶を呼び、火葬にし...

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あの事件の死神(東京都世田谷区)

二〇〇〇年一二月三〇日深夜に起きた《世田谷一家殺害事件》は、ご存知の方が多いだろう。当時シェフの後藤生真さんは事件現場の付近で飲食店を営んでおり、平日は配送専門の弁当屋を、金・土の夜は居酒屋を生真さんひとりで切り盛りしていた。 彼は事件発...

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鴉の声(東京都)

前項で述べた、鳩の死骸をベランダに投げ込まれた事件は、既刊の拙著『実話奇譚呪情』に収録した。詳しくは是非お読みいただきたいが、一〇年以上前、商店街沿いに建つマンションに住んでいた頃の出来事だ。 その頃、一羽の鴉がよくベランダに来ていた。あ...

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賽銭箱(茨城県)

Tさんが小学生の頃、引っ越しをした。 ある日母が、気になる夢を見たから一緒に出かけましょう、と言う。 どこに行くの?と尋ねると、K神社に行くというのだ。 夢枕に神様が立って、「この新居は方角が悪いから茨城県にあるK神社に行け」と告げら...

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雨夜の常連客(東京都港区)

雨夜の常連客 一九九八年頃、当時二〇代後半だった角田徹さんは、人生の一発逆転を図って六本木のキャバクラに就職した。まずは黒服になり、ゆくゆくは店長、そしてやがては風俗業界の帝王になるのだ。そのとき、残酷にも自分を見捨てたキャバ嬢・J子は後...

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首が後ろ前の鳩(東京都世田谷区)

私はどちらかというと鳩が苦手だ。首の無い鳩の死骸をベランダに放り込まれたことがあるせいだ。また、夫から、車に轢かれた鳩がよろよろと歩いてきたときのようすを詳しく聞いてしまって、これも一種のトラウマになっている。 「スタッフが機材車を停める...

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祓いに来た従伯母(東京都練馬区)

祓いに来た従伯母(東京都練馬区) 一九八九年の九月初旬、当時高校一年生の昭さんは、ある朝、父が突然に「こんどの日曜におまえたちをお祓いをしてもらうことにした」と宣言したので驚いた。 母の従姉が祈祷師を生業にしていることは知っていた。その...