関東地方 | コワイハナシ47

関東地方一覧

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母の夢告げ(千葉県)

生前、拓也さんの母は自分には霊感があると信じており、家族もそれを疑わなかった。 母は、その霊感は水子に関係があるように考えていた節があった。 両親は最初は岩手県の父の実家に住んでいて、そこで拓也さんの兄にあたる子どもを授かったのだが、自...

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顔振峠(埼玉県)

顔振峠 埼玉県飯能市と越生町にまたがる顔振峠は標高が五〇〇メートルあり、展望台から大宮の高層ビル群が見晴らせる観光名所だ。源義経が奥州へ逃れる際に絶景に見惚れてここで何度も振り返ったことが名の由来だとする説もあるほど景観が良く、終戦後の復...

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学生帽(東京都)

A子さんが高校生だった頃の話。 当時彼女は都内の下町に住んでいた。 それは三月十日だったと今もはっきりと覚えている。期末試験前の試験勉強の真っ最中だったからだ。 A子さんの家の隣のビルで改装工事がはじまり、うるさくて試験勉強どころでは...

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二周目(東京都北区)

ある人が都内の十条の病院前で手を上げた。 ハザードを点滅させて、一台のタクシーが寄ってきた。 ところが、後部座席のドアが開かない。 あれ? と、微妙な間があって、前のドアが開いた。 そこから運転手が身を乗り出すようにしていぶかしい...

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托鉢僧(神奈川県横浜市)

横浜市内のある神社の奥さんが子供の頃のことだという。 ある晩、「申し訳ないが、一晩泊めていただけぬか」と旅のお坊さんが訪ねてきた。 「うちは神社だぞ。神社に旅の坊主とは、どうも怪しいな」と神主を務める父はいぶかしがった。 しかし母は「...

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三千人塚前の家(東京都府中市)

──東京都府中市の《三千人塚》は、一三三三年の分倍河原の合戦による戦死者を埋葬した塚だとかつては信じられていたが、一九五五年の発掘調査で複数の蔵骨器が出土し、鎌倉時代後期の墓地であることが判明した。さらに二〇〇五年の調査では、石に経文を刻ん...

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偶然(神奈川県 相模湖)

今から約四〇年近く前の夏、当時高校二年生だった宏志さんは四つ年下の弟を連れて、神奈川県の相模湖を訪れた。目的は魚釣り。その頃、週刊少年マガジンに連載されていた矢口高雄の釣り漫画『釣りキチ三平』が大ヒットしていて、この四月からはテレビアニメ版...

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幽世(東京都港区)

神式の墓碑には、「◯◯家奥津城(奥都城)」もしくは「◯◯家先祖代々霊位」と刻まれたものが多いようだ。奥は「奥深さ」と「置く」の両方の意に通じ、城は「四辺を囲んだ一郭」と「柩」のどちらをも表すそうなので、奥津城とは、奥深い場所で外部から遮られ...

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奥津城(東京都港区)

青山霊園には鳥居や草薙神剣を象った兜巾型の竿石が少なくない。 近所に住んで一二年ばかり経つが、最近、健康のために青山霊園を毎朝歩くようになって興味が湧き、理由を調べてみた。すると、元々明治初期の神仏分離政策の頃に神道専用の神葬墓地として拓...

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私の死に顔(千葉県)

苦手なご近所さんと顔を合わせるのは気ぶっせいなものだ。澪さんは、近所のイダさんというおばさんが苦手だ。中学生のときに家族に内緒で東京へ遊びに行ったのが、なぜかイダさん経由で親にバレたり、犬の散歩中に野良猫を触っていたら、「猫が好きなの?」と...

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犬女(千葉県)

この話は、ここでは仮に澪さんとする千葉県在住の二三歳の女性がツイッターに投稿した怪異体験談だ。澪さんは私に幾つかの体験談をご応募されて、その際に、これも紹介してくれた。ご本人の許可を得てリライトしているので、決して盗用ではないことを述べてお...

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ヤドカリ(千葉県野田市)

かねてより興味があった狼信仰に関連する講演や展示会などが縁で、写真家の青柳健二さんと面識を得た。青柳さんには『オオカミは大神』という全国の狼像に関するフォトルポルタージュや、国内外の棚田を撮影して解説を付けた『棚田を歩けば』といった著作があ...