近畿地方 | コワイハナシ47

近畿地方一覧

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赤塗り(京都府)

Uさんが仕事を終えて京都のPホテルに帰ったのは真夜中だった。 エレベーターに乗って部屋のある四階のボタンを押した。 中はUさんひとり。 四階に着いて扉が開いた。 部屋の方に歩き出したが、背後のエレベーターの扉が閉じる気配がない。 ...

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三隻腕(和歌山県 高野山)

奥の院への夜のお参りは毎年続いた。 同じ所にその三人が立っている。 あれはそういうものかと思っていた。 高校生になった冬のこと、「お塩を清めに行ってくれ」という声が聞こえ出した。 夜になると、耳もとでささやかれる。 Mさんは、幼い...

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畳染み(京都市)

Bさんが京都市内でアパートを捜している時に不動産屋から聞いた話。 あるアパートの一階の住人が引っ越すことになった。 当日、大家さん立ち会いで部屋の汚れや破損具合を調べた。 部屋の真ん中の畳一枚だけを張り替えればいいでしょう、ということ...

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落下影(大阪府)

Wさんは、昨年まで大阪のO大学に通っていた。 この大学にある校舎の四階に、畳敷きの大部屋があった。ここは申請すれば、一晩泊まることができた。 ある夜、Wさんたち五人の仲間がその部屋に泊まった。最初はバカ騒ぎをしていたが、その中のひとりが...

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引っ越して……(京都府)

そのSさんも、半年ほど前にこのマンションから引っ越した。 この部屋での体験が原因ではないという。 ただ、なぜか引っ越してからはあまりついてない気がするという。まるで運やツキがなくなってしまったそうだ。 いろいろあったけれど、みさおさん...

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ビデオ(京都府)

ある午後のこと。Sさんがマンションに戻ると、知り合いの女性が五人ほどリビングに集まっていた。 「どうしたんや」と聞くと、みんなで映画『リング』のビデオ観賞をしていたという。 どうせなら怖い場所で見ようと、半ば肝試しのつもりで来たという。...

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身の上話(京都府)

四畳半の話。 Sさんは夜中に息苦しくなって、目が覚めた。 鼻の先に見知らぬ男性の顔があった。 驚くが声が出ない。あまりのあわてぶりを察したのか、その目の前の顔が天井付近までいったん浮き上がったが、向きを変えるとすっと降りて、枕元に座っ...

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ズルッズルッ(京都府)

SさんはNさんから、朝になって「気持ち悪いもん見た」と言われたことがあった。 深夜、そのNさんがリビングでテレビを見ていた。リビングの向こうに廊下をへだてて四畳半の襖が見える。 スーッとその襖が開いた。 Sさんが起きたのかな、とそちら...

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落下(京都府)

ある夜Nさんが寝ていると、体中で空気の流れを感じた。 目を開けた時には天井が顔の前に迫っている。うわっ、天井が落ちた!と思って身体をひねると身体が浮いている。 まさか!と首を動かして下を見た。 布団がめくれ上がってその真上に自分が浮い...

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不動明王(京都府)

ある夏の夜のこと。Nさんはものすごい太鼓の音で目を覚ました。 閉めたはずの部屋の襖が開いていて、リビングが見える。やけに明るいなと思ったら中央で炎がメラメラと燃え上がっている。 「か、火事だ!」と眠気が飛んで視界がはっきりすると、リビン...

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もうひとりの住人(京都市)

「このマンションはNという友人とふたりで住んでたんです。僕の部屋が玄関に近い四畳半で、ふたつある六畳の部屋のひとつをNが使ってたんです。……ここには別なものがいたみたいでした」 「別な女性ですか?」 「いえ、中年の男……らしいです」 ...

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通行人(京都市)

Sさんがその部屋の日常を語ってくれた。 Sさんの四畳半の襖を開けると廊下で、すぐ右手が玄関、左手にリビングがある。 その廊下を、時々知らない人たちが通る。 商店街でも歩いているように通るのだという。主婦もいれば、学生もいる。工場のおじ...