ちょっといい話 | コワイハナシ47

ちょっといい話一覧

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電話にでんわ(広島県)

「デートすると、必ず邪魔が入るんだよね」 伊瀬さんのボヤキを聞いた仲間内が、いの一番に思ったことは「なんて命知らずな」。 彼女は明るく元気で気のいい、気っぷのいい姐御肌の広島人である。 ただ、気が短い。 男ができると、できるだけ本性...

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パラグライダー (栃木県宇都宮市)

その昔、宇都宮に住んでいた幸樹さん(仮名)のご体験。 同市内の職場仲間のKから、度々耳に挟んでいた某SNSの招待メールが送られてきた。これまで幸樹さんはSNSにあまり興味を持てなかったが、その某SNSは招待制という希少性も感じられたし、幸...

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遺品整理(栃木県芳賀郡市貝町)

芳賀郡市貝町に住む、主婦の季楽さん(仮名)から御寄せ頂いた御話。 夫の祖母が亡くなり、遺品整理をしていた時の事。 部屋の奥から箱と共に古びた人形が出てきた。かなりの年季が入っており、ぼろぼろで片腕がないが、よほど大事に連れ添ったものと見...

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改名(広島県)

Kさんは、赤ちゃんが誕生した時に改名した。 それは、生まれる少し前に、おばあちゃんが知り合いの占い師に命名の相談に行ったことがきっかけだったという。 その時、占い師がご長男だからと言って命名をした後のこと。 「父親には長生きしてもらわ...

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里山の足音(高崎市安中市)

Zさんの母親の実家は、高崎市の西隣に当たる安中市の郊外にある。その辺りは標高二五〇メートル程度の丘陵地帯で、雑木林が広がる里山であった。 平成の初め、春先のこと。当時小学生だったZさんはそこへ遊びに行き、祖父と兄と三人で雑木林へ山菜採りに...

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雷との〈ら〉(群馬県)

群馬県には児童教育にも取り入れられている『上毛(じょうもう)かるた』がある。上毛とは群馬県の旧名、上毛野から〈野〉を除いて音読したもので、『上毛かるた』は県内の名所旧跡や名物、歴史上の人物や人間の気質などを詠んだカルタ遊びのことだ。 例え...

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女将さん(東京都台東区)

私の恩師である俳優の須藤為五郎さんの体験談である。 ある晩、一日の仕事を終え布団にもぐり込んだ為さんは、疲れのせいもありすぐに深い眠りに入っていった。 どれくらいの時間が経ったのか。 自分の頬に誰かの手が触れる感触で目を覚ました。 ...

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呉市の友(広島県)

これも戦時中の話で、大輔さんが祖父の常雄さんから聞いた話だ。 常雄さんは第二次世界大戦終盤に学徒出陣で徴兵され、幹部候補生としての訓練を受けることになった。 常雄さんは海軍に所属し、いつ戦地に送られても良いようにと毎日厳しい訓練に励んで...

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常連客(東京都)

敦子さんが母親から聞いた話だ。 彼女の母親である正美さんは今から二十年ほど前に、東京の下町で小料理屋を経営していた。 その店に、原田さんという七十代の女性客が毎日ひとりで通ってくるようになった。 上品で身だしなみも良い。常に高級そうな...

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かざした左手(岩手県岩泉町)

Aさんの息子さんであるT君はとても足が速く、運動会の徒競走でも一位、マラソン大会でも一位と、短距離も長距離も得意。身長は小さいながらも、負けん気が強く、お父さん似のガッシリした筋肉質な体型で、クリクリした目と、毎日外で遊んで真っ黒に日焼けし...

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ニシオカケンゴ(大阪府)

もう十何年も前のこと。 ある夏の真夜中、A子さん夫婦が寝ていると、ふっとA子さんが目を覚ました。 誰かに起こされたという感じだったという。 部屋の明かりは消えていて真っ暗だったが、襖の向こうに誰かがいるのがわかる。 襖越しに向こうの...

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アメリカン ヒーロー(長野県)

長沼さんは夫の転勤を機に、長野から東京に移ってきた女性である。 聞くと彼女は以前、地元でとても奇妙な体験をしたのだという。 ある晩のこと、長沼さんは帰宅の途中で側溝に落ち、出られなくなってしまった。 「ぼんやり歩いていたのが悪かったん...