子どもの話 | コワイハナシ47

子どもの話一覧

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赤い振袖の女の子(宮城県仙台市)

学童保育に通ってた小学校低学年の頃に、美咲さんがハマっていたのは探検ごっこと虫採りだった。 学童保育の施設の裏に山があり、仲間と山の藪の中に分け入ってよく探検をした。 先生方には「その山さ入ってはいげね!」と禁じられていたが、そのため尚...

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入り盆の坂(福島県いわき市)

入り盆の坂(福島県いわき市) 湯本温泉で知られる福島県いわき市の旧常磐湯本の辺りは、湯ノ岳や天狗山が連なる阿武隈高地の一角を成し、丘陵地が大半を占める。 現在中学三年生の悠斗さんは、湯本駅からほど近い丘の麓で家族と暮らしている。丘には建...

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溺死(大阪府)

溺死 「私には弟がいたんです」そう言って、E子さんはある事件を語り出した。 二十年以上も前、E子さんが社会人としてのスタートを切った年の夏のことである。 当時高校二年生だった弟のヒサオが「友だちと遊んでくる」と言って出て行ったきり、夜...

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山野夜話(抄)第八夜(東北地方)

「おがしなごどって言えば、太郎さに起きたごどほど、訳がわがんねえもんもねえべなァ」 食後の一服を堪能しながら、佐竹さんは語り始めた。 「鉄砲ぶちの腕前だけは、大したもんだったんだげどなァ」 佐竹さんの自宅から車で数分の山の麓に、小さな...

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山野夜話(抄)第六夜(東北地方)

「そういえば、あの童の話をせねばなんねえべなァ」 佐竹さんの学校には、所謂ガキ大将が存在していた。 その名を、勇吉といった。 勇吉は数年前に東京からこの町に引っ越してきた、身体の大きな子であった。 周囲の子達と比べると身体の大きさば...

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山野夜話(抄)第四夜(東北地方)

「そういえば、大分昔にこつけな話もあったずなァ」 大分酔いも回って上機嫌になったのか、時折小唄を唄いながら、佐竹さんは若い頃の出来事を語り始めた。 佐竹さんの自宅から十数分歩いたところに、大分前から住人を失い、廃墟になっている一軒家があ...

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夜中に響き渡る泣き声(栃木県鹿沼市)

鹿沼市在住のTさんが中学生の時に体験したお話。 学校の近くには小さいトンネルがあるのだが、そのトンネルの近くに住む友人Hの家に泊まりに行った時の事……。 そのトンネルの傍には川が流れていて魚が捕れる為、Hが昼間に魚の罠を仕掛けたから夜に...

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黒いマント(山形県)

山形県のある村でのこと。 このあたりは冬になると三メートルもの雪が積もる。 そこで十二歳の少年が新聞配達をしていた。当然のことながら、いくら雪が積もっても新聞に休みはない。 冬場の配達は想像以上につらい。 ある朝もびゅうびゅうと吹雪...

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夏休み~深夜の学校のプール(静岡県)

渋谷に、ドリンク代を払えば何時間でもゲームができるというカフェバーがあった。 これはその店の常連の幸一さんから聞いた話だ。 幸一さんがまだ小学生のころのこと。夏休みになると静岡県にある祖父母の家で過ごすことが恒例となっており、その夏もお...

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ビー玉(東京都)

津軽三味線デュオ「神山兄弟」の神山卓也さんが同級生の貴志君から聞いた話だ。 貴志君が小学生だったころのこと。 学校からの帰り途中に道端で泣いている女の子を見つけた。 おそらく四、五歳くらいだろう。 放っておくこともできなかったので「...

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影法師(群馬県前橋市)

群馬県の県庁所在地である前橋市は、かつて〈詩の都〉であった。〈スーパースター〉萩原朔太郎をはじめ、〈前衛アナーキスト〉萩原恭二郎、〈偶成の詩人〉高橋元吉、〈朔太郎の研究家としても知られる〉伊藤信吉などの有名詩人を輩出しただけでなく、朔太郎と...