おばあさんの話 | コワイハナシ47

おばあさんの話一覧

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おんぶ(大阪市中央区)

仕事帰りの道すがらのこと。 大阪の心斎橋。 向こうから、ひとりのおばあさんが歩いてくる。 このおばあさんの肩から二本の腕、腰のあたりから二本の裸足はだしの足が見える。おばあさんが子供をおんぶしているようだ。 こんな街中で裸足だったら...

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さちこおばさん(東京都)

Wさんの両親が若い頃の話。山形の村から集団就職で上京したての頃だった。 結婚する前の両親は、お互いの会社が近くだったので、昼休みにはよく日比谷公園で落ち合って一緒にご飯を食べていたという。 その日も、いつものようにふたり仲良くベンチに座...

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約束(東京都)

Oさんは田舎のおばあちゃんととても仲がよかった。 いつの頃だったか、おばあちゃんの家に遊びに行った時、ひとつの約束をした。 「おばあちゃん、俺、幽霊てなもの見たことないから、おばあちゃん死んだら幽霊になって出てきてくんないか」 「おう...

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おばあさんの声(東京都品川区)

Cさんは高校生の時、電車通学をしていた。 毎日東急大井町線の同じ時刻に来る、同じ電車の同じ車両に乗る。 ある朝大岡山駅を発車したあたりで「おはよう」と声をかけられた。 周りを見るが、車内に声をかけたような人はいない。 「あれ?」 ...

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四十九日(大阪府豊中市)

豊中市にある旧家での話。 この日、おばあちゃんの四十九日の法要に親族一同が集まった。 夜、仏間でおばあちゃんの思い出話になった。 戦前、戦中、戦後を通じてこの本家と家族を守り、子供たち全員を学校にあげてくれたおばあちゃんを偲しのんだ。...

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改名(広島県)

Kさんは、赤ちゃんが誕生した時に改名した。 それは、生まれる少し前に、おばあちゃんが知り合いの占い師に命名の相談に行ったことがきっかけだったという。 その時、占い師がご長男だからと言って命名をした後のこと。 「父親には長生きしてもらわ...

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【長編】99話 最後の夜(兵庫県)

ロケハン 私は大阪にある芸術大学で映像を学んだ。 四年になると、卒業論文に替えて映像作品を提出する。 監督となった私は制作をはじめる前からそのロケ地を、私の故郷と決めていた。 兵庫県北部に位置する、但馬と呼ばれる山々に囲まれた田舎町...

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雷との〈ら〉(群馬県)

群馬県には児童教育にも取り入れられている『上毛(じょうもう)かるた』がある。上毛とは群馬県の旧名、上毛野から〈野〉を除いて音読したもので、『上毛かるた』は県内の名所旧跡や名物、歴史上の人物や人間の気質などを詠んだカルタ遊びのことだ。 例え...

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首吊りおばさん(千葉県船橋市)

Kさんは、船橋在住の十代の女性である。性格は天真爛漫で人を疑うようなことはしない。それが彼女の欠点でもあり良いところでもある。子供の頃からその素直な性格は変わらず、まっすぐ成長してきたタイプの女性だ。 彼女は幼い頃から、半透明の人が見えて...

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四月の老婆、他二編(群馬県高崎市)

二〇一六年四月上旬、週末のことである。S美さんは両親に用事があって、小中学生の子供三人を連れて実家へ行くことにした。また、御主人は職場の仲間たちから、公園で花見をしよう、と誘われていたので、一家五人は一緒に家を出た。 天気は快晴で、風のな...

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紫のバス 某病院にて(千葉県)

Kさんは子供の頃から霊が見えていた。生まれつき見えていたので、最初は誰にでも見えるものだと思い込んでいた。 友達の家に遊びに行った時、おばあちゃんがいた。「こんにちは」と挨拶したのだが、友達が妙な顔をする。 「誰に挨拶したの?」 訝し...

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白いひも(東京都)

都内でひとり暮らしをしているある女性の話。 ある夜、寝ようと床にはいると天井の角に白いひものようなものが垂れ下がっているのが見えた。そのひもの先に棒のようなものが見える。 (……?) 目を凝らすともうそれは消えていた。 気のせいだと...