お墓の話 | コワイハナシ47

お墓の話一覧

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一切の煩悩を如来の種となす(静岡県浜松市)

仏教が定めるところの煩悩の数にちなむ本作では、一〇八つの怪談を綴る。煩悩まみれの作者に誠に相応しいお題を与えてくれた編集者の慧眼に怨み……もとい、感謝を抱きつつ、これまで蒐集した奇譚をせっせとご披露して参りたい。 大乗仏教経典の一つ『維摩...

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甲山霊園(兵庫県西宮市)

ある高校の剣道部が、西宮市の甲山の近くで夏の合宿を行なった。 合宿中のある夜、肝試しが行なわれた。 場所は甲山霊園。 H君の番になった。 ひとり霊園を歩いていると、目の前の墓石と墓石の間からカッと強い光が射してきた。 そこへヘッド...

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動物の魂(千葉県)

Mさんが通っていた某公立高校の校内には焼却炉があり、隣には動物の慰霊碑があった。 「なんか不気味だよね」 「なんとなく気味が悪いよね」 よく生徒たちは、そんな話をしていた。 この慰霊碑は、理科の解剖実験により命を落としたメダカやカエ...

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お墓を移転しました(千葉県)

筆者は昭和四十一年、徳島県徳島市に生まれた。当時の日本は高度経済成長期であり、地方都市の徳島市も随分と賑やかであった。筆者が高校一年の時、父親の仕事の関係で千葉県まで引っ越すことになった。しかしながら、高校は簡単に転校できない。筆者は二年間...

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墓地(大阪市)

二十数年も前のことである。 大阪市内のあるお寺での出来事。 現在このお寺の住職をつとめるKさんは、その当時中学生だった。 その夜、両親が集会に出かけて、お兄さんとふたりで留守番をすることになった。 二階の部屋で兄弟並んで勉強している...

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吉村さんが見た妖怪(東京都)

妖怪その一(東京都) 「一度だけ、妖怪を見たことがあるよ。何て名前なのかは知らないけどね」 現在、家電メーカーに勤めている吉村さんが、大学生の頃の話である。 当時、吉村さんは気の置けない仲間三人と、よくドライブへ出かけていた。 「彼...

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出られない 谷中霊園(東京都台東区)

江戸っ子の各務君の話である。 三年ほど前、江東の実家に住んでいた各務君は徳川慶喜公の墓参に出かけたことがある。先祖代々関東平野に住み着き、江東に移ってから既に三代に渡るという各務君は、生粋の江戸っ子である。 平将門によって拓かれた関東は...

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池と井戸 (福岡市)

福岡市のとある山中に、とても見晴らしが良く、市内を一望できる霊園がある。 霊園内の階段は傾斜がきつく、お参りに来たお年寄りには少しキツイかもしれないが、心地よい風を感じながらの良い運動にはなることだろう。 そして、この霊園のすぐ下にはい...

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一寸坊の墓 (福岡県京都郡みやこ町)

菩提の宝積寺には小松ヶ池の大蛇と村の娘との間に生まれた子だといわれる「一寸坊の墓」がある。 大蛇と人との間に生まれた彼は体が大変小さく、人は彼を一寸坊と呼んだ。体の小さい一寸坊であったが大変な知恵者であったと言われている。 景行天皇が九...

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【長編】肝試し(東京都、千葉県)

無縁仏のたたり(東京都) 小学校五年生の夏休み、僕は田舎にも行かず、東京で暇にしてたんですよ。同じように東京で暇にしているクラスの友達と、僕を含む四人で善福寺というお寺でお昼過ぎから遊んでいたんです。 そのお寺と同じ敷地内には墓場があっ...

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訪問者 (静岡県沼津市)

千葉県から静岡県の沼津市に転勤となった会社員の英夫さん。日頃の運動不足を解消しようとジョギングを始めた。 ある朝、英夫さんが自宅近くを走っていたら、きれいな緑色の塊を見つけた。拾ってみると、ただの石であることが分かった。しかし、英夫さんは...

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未練気 首塚の碑(静岡県沼津市)

「今じゃ、沼津の田舎のしがない中小企業の営業マンですけど、昔は東京で不動産会社を経営していたんですよ。結構羽振りがよい生活をしていてね。けど、バブル崩壊と共に会社も倒産。ここには知人を頼ってやってきたんですよ」 そう、人の良さそうな笑顔で...