ホテル・旅館の話 | コワイハナシ47

ホテル・旅館の話一覧

NO IMAGE

赤塗り(京都府)

Uさんが仕事を終えて京都のPホテルに帰ったのは真夜中だった。 エレベーターに乗って部屋のある四階のボタンを押した。 中はUさんひとり。 四階に着いて扉が開いた。 部屋の方に歩き出したが、背後のエレベーターの扉が閉じる気配がない。 ...

NO IMAGE

つづく(北海道)

青森県でバーのマスターを務める、植山さんから聞いた話。 二〇〇〇年七月、北海道。 当時植山さんは、温泉地にある有名ホテルに勤務していた。 ディナータイムまでは大広間での宴席やバイキングの手伝いをして、その後はバーテンダーとして腕を磨く...

NO IMAGE

ナッちゃん(宮城県仙台市)

仙台市在住の根古田さんが、女子高生時代に体験した話である。 夏休みも終盤に差し掛かったある日。 彼女が所属する美術部は合宿に行くことになった。 向かったのは宮城県北部、三陸沿岸のとある町。 二泊三日の行程で民宿に泊まりこみ、スケッチ...

NO IMAGE

おともだち(宮城県)

私の友人、高木の話である。 高木の実家は、宮城県某所でペンションを経営している。 両親ともに都会の人間なのであるが、当地の自然の美しさに惹かれ、移住してきた。高木はそこで生まれ、育った。 ところで、このペンションには、「何かがいる」の...

NO IMAGE

滑り女(岐阜県)

滑り女(岐阜県) 十年前の夏。 K君は中学の合宿で岐阜県にある高原のホテルに泊まった。 夕方になって、仲のいい四人で探検しようとホテルの裏山に入った。 山道の両側には背丈ほどもある高い草が生えている。 しばらく行くと門が見えてきた...

NO IMAGE

男だけに見えるもの(大阪市)

A子さんが居候して間もない頃、共演している男優さんが、撮影の合間にこう漏らした。 「俺、今、市内のホテルに泊まってるんだけど、部屋に幽霊が出るんだよ。気味が悪くって帰りたくないんだ」 そういえばそういう事に敏感な人だとは聞いていた。 ...

NO IMAGE

温泉宿にて(岩手県)

ごぼっ。ごぼごぼごぼ。 まただ。壊れかけたエアコンが不快な音を立てている。 今夜は何度こいつに起こされたことだろうか。 私はそっと目を瞑って、再び眠りに就いた。 ツーリングで立ち寄った、岩手の温泉宿であった。 雨に煙る山々の裾野に...

NO IMAGE

ひゃっと(東京都新宿区)

福島県に住む、青木さんの体験談である。 二〇〇〇年代初頭のこと。 当時専門学校生だった彼女は、夏休みに友人を訪ねて上京した。 久しぶりの再会である。積もる話がある。一日では終わらない。 そこで、新宿にあった外資系の高級ホテルに二人で...

NO IMAGE

わしも見た(岐阜県)

あるバスガイドさんから聞いた話。 岐阜県のある旅館では、一般の人と顔を合わせないように、添乗員専用の宿泊場所がある。 一緒に仕事をしている運転手さんがこんなことを言った。 「あそこで寝ると、俺、必ずヘンな夢見よる。夢ん中でな、葬式に出...

NO IMAGE

窓の灯(大阪市福島区)

知人が「妙なものを見ましてね」と言う。 大阪の福島にある大きなホテルのことだという。 「まだ夜の七時なんですよ、周りの建物は全部明かりが点ついてるのに、そのホテルだけまったく明かりが点いてないんですよ。大きなホテルでしょ。全部の部屋のカ...

NO IMAGE

バスルーム(大阪府)

タレントのMさんは、毎週日曜深夜のレギュラー番組出演の後、放送局の真向かいにあるホテルに泊まることになっていた。いつも十九階の同じ部屋。 番組の収録が終わってチェックインし、部屋でビールを飲んでそのまま寝ようとベッドに入った。すると、シャ...

NO IMAGE

笠間の化け狐と井筒屋(茨城県笠間市)

笠間稲荷神社の昔ながらのたたずまいのある参道を過ぎて、街道に出た向かいに「井筒屋」という約三百年の伝統をもつ旅館があった。 江戸のころは街道筋の旅籠として使われていたであろう豪奢なつくりはその形をそのまま今に残している。 坂本九夫妻が笠...