家・アパート・マンションの話 | コワイハナシ47

家・アパート・マンションの話一覧

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守り神(秋田県)

Mさんの実家は秋田県のかなり大きな旧家だった。 小学生の頃は、お盆になると必ずその実家で過ごした。 その家のおじさんは材木を扱う会社を経営していた。 Mさん一家は、いつも二十畳ほどもある広い奥座敷で寝たが、床の間にはものすごい数の民芸...

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四畳半(大阪府)

Kさんは土佐から芸人目指して大阪に来た。まずは部屋探しからだ。 そして、安いアパートを見つけた。 二階はすべて空いていたので八畳部屋と四畳半部屋、どちらも自由に選べた。大家さんは広い八畳部屋を勧めたが、Kさんは手の届くところにすべてがあ...

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賽銭箱(茨城県)

Tさんが小学生の頃、引っ越しをした。 ある日母が、気になる夢を見たから一緒に出かけましょう、と言う。 どこに行くの?と尋ねると、K神社に行くというのだ。 夢枕に神様が立って、「この新居は方角が悪いから茨城県にあるK神社に行け」と告げら...

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新聞受け(東大阪市)

東大阪市で新聞配達をしている男性は、一時期、あるマンションの七階にある部屋の新聞受けが怖かったことがあった。 その部屋は一般紙とスポーツ紙の両方を取っていたので、二紙を重ねて新聞受けに投とう函かんする。 ある日の早朝、いつものように投函...

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御札の家(岡山県倉敷市)

蛇の道は蛇、ということで以前よりお世話になっている住職にお話を伺った。 聞くべき内容は「過去にヤバイと感じた心霊スポットを教えてほしい」である。 彼は顎を擦りながら少し考え、ある場所を教えてくれた。 「育霊神社を知っているか?」 初...

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二階(大阪市城東区)

女性記者のMさんは、生まれた時から大阪市城東区のマンションに住んでいる。 子供の頃、窓から見える隣の土地には木造二階建てが四、五軒連なった長屋がいくつか残っていた。 その長屋が、マンションの建設のために取り壊されることになった。 パワ...

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御札の家(岡山県倉敷市)

揺れる車の後部座席に寝転がりながら、私は事の顛末を思い返す。 前日明け方までレポート制作を行い、ようやく一区切りが付いて眠ろうとした矢先に部屋の呼び鈴を押された。重い身体を引きずるようにして玄関へ辿り着くと、覗き穴の先にヤマさんの姿が見え...

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遠い親族(鹿児島県)

鹿児島県と言えば、島津氏を思い浮かべる人も多いだろう。 鎌倉から江戸時代にかけて続いた薩摩の大名家である。 武事・軍事を尊び、勇猛果敢。 加えて、有能な歴代党首が多かったため「島津に暗君なし」と称されていた。 と言いつつ、籤で戦略や...

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心霊物件(岡山県倉敷市)

「最近、同じサークルの友達が引っ越しをしたらしいんだけどさ」 食堂で、ヤマさんが話題を振ってきた。 「そこが『いわくつき物件』で、家賃も破格だったらしい」 いくらなのか訊ねると、倉敷で一〇畳のリビングと六畳の和室、トイレと風呂も別の一...

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緑色の顔(広島県福山市)

Kさんが福山市に帰省した時の話。 自分の部屋に入ってみると物置になっている。 俺、どこで寝るんだ?と文句を言うとお母さんに、客間で寝れば、と言われた。 夜中、仕方なく客間で寝ていると、誰かに両脇をつかまれた感じがして、目が覚めた。 ...

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三千人塚前の家(東京都府中市)

──東京都府中市の《三千人塚》は、一三三三年の分倍河原の合戦による戦死者を埋葬した塚だとかつては信じられていたが、一九五五年の発掘調査で複数の蔵骨器が出土し、鎌倉時代後期の墓地であることが判明した。さらに二〇〇五年の調査では、石に経文を刻ん...

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喫茶店の観音菩薩(北海道旭川市)

喫茶店の観音菩薩 北海道の旭川市には大正時代に「カフェー文化」が花開き、その後も酒を扱うカフェーと酒類を置かない純喫茶とが均衡しながら街に根づいてきた。 容子さんが一九八七年から九〇年ぐらいにかけて通っていた喫茶店もその一つで、二〇年ほ...