ながい話 | コワイハナシ47

ながい話一覧

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橋の人(神奈川県)

橋の人 神奈川県の津久井湖畔に生家がある青木一弥さんと双葉さん兄妹は、小学生の頃、橋を渡って湖の向こう岸にある小学校へ通っていた。今から二〇年近く前のことで、当時は二人ともその橋が有名な心霊スポットだとは知らなかった。一弥さんと双葉さんの...

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御札の家(岡山県倉敷市)

蛇の道は蛇、ということで以前よりお世話になっている住職にお話を伺った。 聞くべき内容は「過去にヤバイと感じた心霊スポットを教えてほしい」である。 彼は顎を擦りながら少し考え、ある場所を教えてくれた。 「育霊神社を知っているか?」 初...

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海沿い(鹿児島県)

逆瀬川さんの趣味はドライブだ。 大学の友達を誘って観光地を巡ったり、買い物をしたりと目的は様々だが、基本的に車の運転がメインの楽しみであったのは言うまでもない。 近場なら鹿児島市内や宮崎県、遠くは福岡県まで彼女たちは出かけていたという。...

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雨夜の常連客(東京都港区)

雨夜の常連客 一九九八年頃、当時二〇代後半だった角田徹さんは、人生の一発逆転を図って六本木のキャバクラに就職した。まずは黒服になり、ゆくゆくは店長、そしてやがては風俗業界の帝王になるのだ。そのとき、残酷にも自分を見捨てたキャバ嬢・J子は後...

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御札の家(岡山県倉敷市)

揺れる車の後部座席に寝転がりながら、私は事の顛末を思い返す。 前日明け方までレポート制作を行い、ようやく一区切りが付いて眠ろうとした矢先に部屋の呼び鈴を押された。重い身体を引きずるようにして玄関へ辿り着くと、覗き穴の先にヤマさんの姿が見え...

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廃納骨堂(岡山市中区)

「私、小さい頃から同じ夢を年に一度は見るんだよねぇ」 大学の同級生である吉田六花が、飲みの席で話を振ってきた。 どんな内容か訊ねると、自分が殺される夢だと言う。 「山奥の坂みたいな、そんな場所を上っていくと廃屋があんの。鉄の扉は壊れて...

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祓いに来た従伯母(東京都練馬区)

祓いに来た従伯母(東京都練馬区) 一九八九年の九月初旬、当時高校一年生の昭さんは、ある朝、父が突然に「こんどの日曜におまえたちをお祓いをしてもらうことにした」と宣言したので驚いた。 母の従姉が祈祷師を生業にしていることは知っていた。その...

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遠い親族(鹿児島県)

鹿児島県と言えば、島津氏を思い浮かべる人も多いだろう。 鎌倉から江戸時代にかけて続いた薩摩の大名家である。 武事・軍事を尊び、勇猛果敢。 加えて、有能な歴代党首が多かったため「島津に暗君なし」と称されていた。 と言いつつ、籤で戦略や...

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鶏(大分県)

大分県の南東端にある佐伯市。 海と山を擁しており、美しいリアス式海岸は日豊国定公園に指定された。 現在は県外からの移住者を募っており、移住サポートも行っている。 江口さんはこの佐伯市に移り住んだ男性だ。 二十代前半の頃、北陸地方で会...

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悪霊の置き土産(広島県)

悪霊の置き土産 広島県出身のタレント、とめぞうさんは一九六九年生まれで現在五〇歳。長年、コメディアンや役者、MCとして元気に活動してきたが、二〇一八年の三月、突然、花粉症のような鼻水と鼻詰まり、倦怠感などの体調不良に悩まされはじめた。 ...

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己斐峠・中村家(広島市西区・佐伯区)

広島の心霊スポットにおいて、最も有名といっても過言ではない場所、それが己斐峠(こいとうげ)である。 『広島で免許を取ったら山賊へ向かい、己斐峠には近付くな』という名言があるが、これは隣県である山口県の有名飲食店「山賊」まで辿り着けば一人前...

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喫茶店の観音菩薩(北海道旭川市)

喫茶店の観音菩薩 北海道の旭川市には大正時代に「カフェー文化」が花開き、その後も酒を扱うカフェーと酒類を置かない純喫茶とが均衡しながら街に根づいてきた。 容子さんが一九八七年から九〇年ぐらいにかけて通っていた喫茶店もその一つで、二〇年ほ...