伝承 | コワイハナシ47

伝承一覧

NO IMAGE

マッチ棒のような芸者(茨城県笠間市)

笠間には、日本三大稲荷といわれる笠間稲荷神社を観光の中心とし、宿場町として栄えていたこともあったため、大勢の芸者さんがいたそうだ。 イッチーさんが幼少のころには、きれいな着物を着て、三味線なんかを抱えた芸者さんが、この界隈を夕暮れの時分に...

NO IMAGE

平将門の胴塚と巡礼(茨城県坂東市)

東京大手町にある平将門公の首塚は、京都でさらし首になった将門公が故郷の下総の国めがけて飛んで行こうとして、降りた場所とされている。 近くの兜町は、将門の兜が落ちたことから兜神社ができ、それが発祥とも言われる。多くの怪奇を残す将門公の怨霊だ...

NO IMAGE

身代わり~件にまつわる話~(群馬県)

終戦間際の話である。 S子さんが畑を耕していると、土の中に何か見慣れない物を見つけた。 手に取って見ると、十センチほどの木彫りの観音様だった。 こんな尊いものがどうして土の中に、と手ぬぐいできれいに拭いて胸元に入れた。 その帰りのこ...

NO IMAGE

井戸(福岡県)

井戸と言えば、昔なら番町皿屋敷のお菊さん、最近なら貞子のテリトリーとして知られている。今どき井戸なんて……と思われるかもしれないが、九州北部では今も井戸水を利用している家庭は割とたくさんある、と聞いている。 水場として暮らしとの関わりあい...

NO IMAGE

【長編】座敷わらし二編(岩手県)

座敷わらし その一 岩手県をテーマとして怪談を語るとき、座敷童子を避けて通ることはできないだろう。 民俗学者・柳田國男氏の『遠野物語』に「この神の宿りたまふ家は富貴自在なりといふことなり」という記述がある。 これが所謂、座敷童子のこと...

NO IMAGE

落武者 (福岡県田川郡添田町)

「幽霊見たことありますか?」 「あぁ、落武者なら見たことありますよ」 嶋田さんは弱々しく答えた。 私が以前働いていた職場に下請けとして入っていた嶋田さんは、人柄はいいのだが、気が弱いところがあって、ノーとは言えない人間だった。 この...

NO IMAGE

【長編】座敷童子(広島県、岩手県)

見知らぬ女の子 高校二年生の夏休みに、僕のお袋のお父さん、つまりおじいちゃんの法事で広島に行ったんですよ。 僕は部活の練習があったので、両親や兄弟とは一日遅れて行ったんです。 着いたのが夕方五時ごろで、その日はすごく疲れていたので、夜...

NO IMAGE

竹の瀬戸(鹿児島県伊佐市大口鳥巣)

鳥神山の麓を流れる平出水側に、「竹の瀬戸」と呼ばれる淵がある。 この付近には昔、島津・菱狩の両軍が戦った古戦場「鳥神尾」がある。 鳥尾峠の戦いは永禄十二(一五六九)年に起こった。 島津軍と菱刈軍はこの地で戦ったのだが、島津方の罠にはま...

NO IMAGE

平松神社 (鹿児島市吉野町)

鹿児島の参拝行事の一つに、「心岳寺詣り」というものがある。 心岳寺詣りは、十六代島津義久が弟の島津金吾歳久の菩提を弔うため、福昌寺十八世・代賢和尚を勧請、慶長四年(一五九九)、帖佐郷の飛び地、平松に建設した寺だ。 明治二(一八六九)年の...

NO IMAGE

生き肝取り(鹿児島県)

医学の発達していない時代は、人の生き胆が何よりの良薬とされていたこともあったという。 だからといって人を殺して盗むわけにもいかず、病気や怪我などで死んだ人の墓を荒らして、肝を盗む者もいたそうだ。 当時の埋葬方法は土葬であったため、死人は...