ほどよい長さの話 | コワイハナシ47

ほどよい長さの話一覧

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ナッちゃん(宮城県仙台市)

仙台市在住の根古田さんが、女子高生時代に体験した話である。 夏休みも終盤に差し掛かったある日。 彼女が所属する美術部は合宿に行くことになった。 向かったのは宮城県北部、三陸沿岸のとある町。 二泊三日の行程で民宿に泊まりこみ、スケッチ...

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日立一本杉の木霊(茨城県日立市)

前作「茨城の怖い話」を書いていたたときに、挿絵師の先生に一本杉の写真を送ろうとした。しかし先生はそれを拒否した。 「一本杉が俺に話しかけている。写真は撮るな、写真通りの絵を描くなと言うんですよ」 「なぜ似せた絵を描いてはいけないんです?...

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本山寺と日立鉱山(茨城県日立市本山)

本山寺は、日立鉱山の中にある曹洞宗のお寺である。 この鉱山を「本山」と呼び、小学校や中学校も本山の名前がついていた。 昭和に閉山してからは、人口が減ってしまった。ここで働く鉱夫の家族が住むアパートが、何棟もあり、寺の前の道を上がった先も...

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首を絞める手と追う霊(茨城県 佐白山)

佐白山の頂上には、大石内蔵助の銅像の前の道を道なりに進むと到着する。 鈴木さんの体験を聞いて、筆者の僕も向かうことにした。 友人の橋詰さんが運転をしてくれ、その曰くある山に向かった。もし同じような体験をするなら本望だと猛々しい気持ちで出...

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滑り女(岐阜県)

滑り女(岐阜県) 十年前の夏。 K君は中学の合宿で岐阜県にある高原のホテルに泊まった。 夕方になって、仲のいい四人で探検しようとホテルの裏山に入った。 山道の両側には背丈ほどもある高い草が生えている。 しばらく行くと門が見えてきた...

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名前(京都市)

休日、引っ越し祝いだと撮影所の仲間が遊びにきた。十畳のリビングで賑にぎやかに飲んだ。 朝になると酔った女性ふたりが「寝たい」という。 「じゃあ、俺の部屋で寝ろよ」と、Sさんは四畳半の部屋にふたりを寝かせた。 三十分ほどたった。スッと襖...

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警告(京都府)

その一週間後、私は大阪の放送局で北野誠さんと会った。 「中山くん、京都ロケ帰りのKの携帯覚えてる?」と聞かれた。 「ええ」 「あのあと俺、気持ち悪い話聞いたんや。実はな……」 誠さんの目が真剣である。 京都市内に幽霊が住むマンショ...

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山野夜話(抄)第八夜(東北地方)

「おがしなごどって言えば、太郎さに起きたごどほど、訳がわがんねえもんもねえべなァ」 食後の一服を堪能しながら、佐竹さんは語り始めた。 「鉄砲ぶちの腕前だけは、大したもんだったんだげどなァ」 佐竹さんの自宅から車で数分の山の麓に、小さな...

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山野夜話(抄)第六夜(東北地方)

「そういえば、あの童の話をせねばなんねえべなァ」 佐竹さんの学校には、所謂ガキ大将が存在していた。 その名を、勇吉といった。 勇吉は数年前に東京からこの町に引っ越してきた、身体の大きな子であった。 周囲の子達と比べると身体の大きさば...

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山野夜話(抄)第三夜(東北地方)

「長いことこつけな場所に住んでっとなァ、色々なものが見えてくっごとも仕方がねぇんだずなァ」 佐竹さんの右手には愛用のコップがあり、開封したばかりの冷酒がなみなみと注がれている。 本日既に四、五杯目だろうか。彼の頬は既に赤みが差しており、...

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山野夜話(抄)第二夜(東北地方)

「甕蜂と言えば、こつけな話もあったずなァ」 佐竹さんは突然思い出したかのように席を立った。そして嬉々とした表情を浮かべながら、隣の部屋へと案内してくれた。 「な?立派なもんだべ」 そのこぢんまりとした部屋の正面に置いてあるサイドボード...

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佐白山の恐怖体験(茨城県笠間市笠間)

笠間市にある『佐白山』は標高百二十八メートルの小高い山だ。遠い昔、山頂には笠間城がそびえていた。この山自体が城であった。 歴史を紐解くと、戦国時代は笠間氏の居城から始まる。その後、関ケ原の戦いの後から蒲生氏、松井松平家、小笠原氏、戸田松平...