植物の話 | コワイハナシ47

植物の話一覧

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日立一本杉の木霊(茨城県日立市)

前作「茨城の怖い話」を書いていたたときに、挿絵師の先生に一本杉の写真を送ろうとした。しかし先生はそれを拒否した。 「一本杉が俺に話しかけている。写真は撮るな、写真通りの絵を描くなと言うんですよ」 「なぜ似せた絵を描いてはいけないんです?...

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柿の木(栃木県佐野市某所)

このお話は舞台となる近隣やその土地に住む方へ配慮し、市名以降の地名の掲載は割愛したいと思う。 結さん(ご本人希望の仮名)は二十代始めに結婚したが上手くいかずに離婚し、住む土地も変えて心機一転しようと考えていたところ、知人の伝手で仕事を紹介...

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髪の樹(千葉県)

千葉県に住むYさんの家の庭に、以前、不思議な樹があった。 樹の根のあたりに、髪の毛が生えていたというのだ。まるでそこに、人の頭が埋まっているかのように、もっさりと。抜こうとしても、まるでしっかりと樹に根付いているかのように、抜けなかったと...

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柿の木(兵庫県尼崎市)

私は幼い頃、父が勤めていた会社の社宅に住んでいた。 そこに汚水処理場ができることになり、社宅が取り壊されることになった。 社宅の裏庭に小さな柿の木があった。いっぱいに枝葉を広げた木で、秋になると大きな甘い実をたわわにつけた。 父は「社...

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梅屋敷(神奈川県)

神奈川県に住む友人の叔父Kさんの話である。 今から三十年ほど前の初春のことだという。写真撮影が趣味だったKさんは、首からカメラをぶら下げながら、なにかいい被写体はないかと街なかを散歩していた。前日、雪が降ったので、道路はぬかるみ、空気も冷...

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上西園のモイドン (鹿児島県指宿市東方)

「モイドン」というのは「森殿」と書かれ、モイヤマ(森山)の一部を祭場とする神であるといわれている。 森山といっても村に近い場所にあり普通は社祠も神体もなく、大きい木を神の依代よりしろとするものであり、神道以前の宗教を思わせる神といえる。 ...

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鶏頭の花(静岡県伊豆市)

Mさんという漫画家がいる。 彼女は伊豆の出身で、代々地元の網元だったそうだ。したがって伊豆の高台には先祖代々の立派なお墓が建っているという。 Mさんが中学生の頃、檀家のお寺の習字教室に通っていた。 ある夏休み、そのお寺で習字を習ってい...

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首吊りの木その一(兵庫県)

だいぶ昔の話である。 兵庫県のある温泉町に、ひとりの老いた樵がいた。 老人は毎朝、裏山に登って仕事をするのが日課である。 ある日、この老人が山から戻ると、家の者に妙なものを見たと言う。 いつもの山道を行くと、途中に立派な大木があるの...

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首吊りの木その二(大阪府枚方市)

タレントのM君が小学生の頃、奇妙な木を見たという。 ある夏休み、枚方市にある親戚の家に遊びに行った。この時、近くの神社の木で首吊り自殺があったと聞き、翌日、兄と一緒にその木を見に行ったのである。 神社の石段を上る途中、一本の木を見た。こ...

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八重桜(東京都渋谷区)

A子さんは、幼少の頃渋谷区のかなり大きな家に住んでいた。その庭に一本の大きな八重桜があったという。 あんまり立派な桜なので、花見の頃になると家の者は親戚の者や知人を呼んで、その樹の下に茣蓙を敷いて宴を開いたりした。 A子さんは、とりわけ...

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桃の木の怪(岡山県 某市)

筆者は取材先で出会った人々に、突発的に声をかけることもある。 大抵は訝いぶかしげな視線を残して去ってゆくが、ごく稀に面白そうな話に当たる。 怖い体験、ありますか? そう訊くと、 「桃は好きですか?」 そんなことを聞き返された。 桃...