自衛隊の話 | コワイハナシ47

自衛隊の話一覧

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一月二十三日(青森県)

青森市に住む山内さんが、自衛官時代に体験した話である。 青森駐屯地でのこと。 夜半になって勢いを増した雪は、一段と大きな牡丹の花弁を降り積もらせていた。 しかしそんな日であっても、警衛勤務は容赦なくやってくる。 警衛勤務とは、駐屯地...

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やはり出る(青森県)

道理でこのベッドだけ、誰にも使われず不自然に空いていた訳だ。 全身を金縛りに遭いながら、当時陸上自衛官だった山内さんは思った。 今、山内さんがいるのは隊舎ではなく、警衛所という建物である。 正門を入ってすぐにあり、来訪者が面会手続きを...

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教習中(東北地方)

深夜。駐屯地内をパトロール中の体験談である。 広大な駐屯地の片隅に建つ、古びた建物。事前に定められたコースに従って、この建物は内部も見廻りをせねばならなかった。 バララララ……。芝刈機よりも重く、トラックよりは軽い発動機の音が近付いてき...

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狂駆(青森県八戸市)

元陸上自衛官の山内さんが、八戸駐屯地勤務時代に体験した話である。 空気すらもキンキンに凍てつく、真冬の夜のこと。 当時、警衛勤務の巡回コース内には「旧監視所」と呼ばれる建物があった。 その当時、既に使われておらず、廃墟寸前のコンクリー...

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百里基地と特攻隊霊(茨城県小美玉市百里)

平成三十年十二月二日、平成最後となる百里基地の航空祭に出かけた。 神奈川からの友人と特急ときわ車内で待ち合わせし、石岡駅で降りて基地までのシャトルバスに乗った。十数万人集まると言われる航空祭だが、ときわの車内はガラガラであった。しかし会場...

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黒の腕時計(岩手県)

岩手県 I・K 男 33歳 溶接工 私は数年前まで自衛官をやっていました。 知ってる人は知ってる事と思いますが、自衛隊駐屯地(平たく言うと基地のこと)には怪談話はつきものです。これは、いわゆる学校の怪談とおなじ類のもので、「あそこにはお...

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かわいいですね(長野県)

自衛隊に入隊している友人が語ってくれた悲話である。 以前、彼は長野県の駐屯地に駐屯しており、山岳レンジャー(特殊部隊)に所属していた。 この話はその上官(A氏)の身に起こった事である。 十数年前の夕方、付近の山中において航空機事故が発...

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足の上に・・(愛知県小牧市)

僕の体験した出来事です。 場所は航空自衛隊・小牧基地の学生隊舎。時はC華航空機事故のあった年です。 僕の居住区は3階の一番東側、体育館のすぐそばでした。 隊舎には陸・海・空の航空関係の職種の学生がいて、夜ともなるとみなで酒盛りなどで盛...

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魂の荷重津波の跡(宮城県仙台市若林区荒浜)

仙台で内装施工会社に勤務している高橋正さんは、二〇一一年四月のその日、市内で愛用のトラックを運転していた。 白いマツダのボンゴトラック850が高橋さんの相棒だ。 彼は会社で資材の管理を担当していて、中型の貨物自動車を二〇年以上運転してき...

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桜と兵隊(茨城県)

よく晴れた、春の午後。近藤さんは五歳になる息子を連れて、茨城県の自衛隊駐屯地を訪れていた。 「そこね、桜が咲く時期になると一般開放されるんです。ウチの子、戦車や武器が好きなもんで、花見がてらに連れていったんですよ」 あんのじょう息子は敷...

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自殺 自衛隊駐屯地(熊本市)

本書の冒頭でご紹介した綾香さんは、今は転職して福岡に戻ってきているが、以前は自衛官として熊本市の某駐屯地に勤務していた。この話は綾香さんの自衛官時代の体験談である。 某駐屯地に異動した初日、仲間たちと食堂に向かって歩いている時に、それは姿...