神社・お寺の話 | コワイハナシ47

神社・お寺の話一覧

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朽武者(和歌山県 高野山)

毎年夏になるとMさんは、お母さんと夜の高野山で奥の院のお参りをした。 はじめてのお参りの時の話。 参道へ行く途中に小川のせせらぎが流れている。 その小川を渡ろうとして、はっと足が止まった。 前に見える森の闇に、三人立っている。 足...

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三隻腕(和歌山県 高野山)

奥の院への夜のお参りは毎年続いた。 同じ所にその三人が立っている。 あれはそういうものかと思っていた。 高校生になった冬のこと、「お塩を清めに行ってくれ」という声が聞こえ出した。 夜になると、耳もとでささやかれる。 Mさんは、幼い...

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大洗磯前神社(東茨城郡大洗町)

前作「茨城の怖い話」で登場した戦艦模型の作家の話である。 大洗の海にひときわ目立つ鳥居がある。『神磯の鳥居』と呼ばれる。 海岸に立つ鳥居は海難を防ぐ結界となっているようだ。そしてすぐ近くに道幅いっぱいの鳥居がある。二の鳥居をくぐれば、石...

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笠間稲荷と氏神様と坂本九(茨城県)

笠間稲荷神社を愛した坂本九さんの話である。 佐白公園の前の道を佐白山頂上方面にあがると、山の中腹くらいに坂本九さんの実家がある。広い野原に小さな木造の家、もう誰も住んでいないせいもあり、朽ちた木造の家は荒涼とした藪や山の一部分になりかけて...

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狐に憑りつかれた男(茨城県笠間市)

水戸市発祥の新興宗教の法人があった。 威勢のいい営業部長が、笠間市にその宗教法人の『笠間分社』を作ろうと、ある物件を借りた。 笠間市には笠間稲荷神社があるが、笠間市自体は広いし、神社の近くというわけでもないので、特にこだわりもなく不動産...

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茨城県護国神社と桜(茨城県水戸市)

前作の「茨城の怖い話」では、一年前の十一月二十二日に参拝をした。十七時をまわると、向かいの偕楽園からこの一帯までかなり暗い。電灯があまりないのだろうか。自販機の灯りだけが頼り。高い石段をのぼり社殿に向かうのは、ほとんど肝試しに等しい。 訪...

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平将門の胴塚と巡礼(茨城県坂東市)

東京大手町にある平将門公の首塚は、京都でさらし首になった将門公が故郷の下総の国めがけて飛んで行こうとして、降りた場所とされている。 近くの兜町は、将門の兜が落ちたことから兜神社ができ、それが発祥とも言われる。多くの怪奇を残す将門公の怨霊だ...

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触発(栃木県 大中寺)

栃木市の太平山の麓にある曹洞宗のお寺、大中寺。久寿年間一一五四年~一一五五年に真言宗の寺院として建てられたものの、延徳元年(一四八九年)に曹洞宗の寺院となって天正十九年(一五九一年)には年間百石の寺領が与えられ、大正初期までに実に多くの僧修...

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二つの御霊(栃木県新栃木)

さくら市に住むWさんはここ二年ほどの間で何故か神社や古い建物を見るのが好きになり、ある日は栃木~新栃木近辺の神社巡りをする事にした。 栃木駅を降り、白山神社、神明宮、神名神社、鷲宮神社、十二社神社、星宮神社と回り大町の公民館と神社が同じ敷...

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神無月の神社(群馬県)

三十代の女性Lさんは霊が見えるそうだ。数年前の十一月、彼女が群馬県内の山にある有名な神社へ行くと、巨大な岩の前に小柄な痩せた老人が身を横たえていた。眠ってはおらず、ぼんやりとこちらを眺めている。くたびれたカーキ色の上着に、色褪せた灰色のズボ...

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天狗の森 八坂神社(石川県金沢市)

周囲に高い建物はいっさいなく、水田ばかりが続いている。広々と見晴らしのよい風景の中で一点、こんもり茂ったその森は、確かに印象的ではあった。 石川県・金沢の市街地から車で十数分。郊外にたたずむ八坂神社の鎮守の杜は、地元民から通称「天狗の森」...