東北地方 | コワイハナシ47

東北地方一覧

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嫁の呪い(岩手県盛岡市)

拓也さんの父方の伯母は、岩手県の盛岡市に嫁いだ。 婚家は丘の麓にある分家で、丘の上に本家があったが、両家は非常に仲が悪かった。 どちらかというと分家の方が本家を激しく疎んじているようなので、その理由を義理の両親に訊ねたところ、本家の者に...

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ミッションスクールの七不思議(宮城県仙台市)

仙台市泉区の紫山は泉ヶ岳の山裾に拓かれた町で、現在では住環境の整った高級住宅地となっているが、「村崎」という村はずれを意味する古い言葉が地名の由来とされており、かつては人里離れた山深い場所だった。美咲さんたち某学園の生徒たちは、この地名につ...

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狐の嫁入り(宮城県仙台市)

最近、天気雨を見たら思い出したことがあるから、と、美咲さん(※)が連絡を下さった。 宮城県仙台市の七ヶ浜町が、まだ津波の被害に遭わず、穏やかな日々を紡いでいた当時のこと、美咲さんは小学校の低学年で、放課後は学童保育に通っていた。学童保育の...

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赤い振袖の女の子(宮城県仙台市)

学童保育に通ってた小学校低学年の頃に、美咲さんがハマっていたのは探検ごっこと虫採りだった。 学童保育の施設の裏に山があり、仲間と山の藪の中に分け入ってよく探検をした。 先生方には「その山さ入ってはいげね!」と禁じられていたが、そのため尚...

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くちなわ──鱗の女──(岩手県宮古市)

くちなわ──鱗の女── 岩手県の宮古市は、盛岡に代表される北上盆地とは山々で隔てられており、そのため独立した文化圏を形成し、言葉のアクセントも異なる。たとえば礼を述べるとき「おおきに」と言うなど京都風の訛りが随所に見られる独特の方言を持ち...

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怒り弁天(福島県いわき市)

いわき市の湯本温泉で芸者置屋を経営してきた父が鬼籍に入ると、長年の得意客である某社の会長が、芸妓たちを元気づけるために、高さ三〇センチばかりの弁天像をくれた。 大輔さんと母が共同で父の跡を継いで間もない頃で、二人は会長の厚意に感謝したが、...

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入り盆の坂(福島県いわき市)

入り盆の坂(福島県いわき市) 湯本温泉で知られる福島県いわき市の旧常磐湯本の辺りは、湯ノ岳や天狗山が連なる阿武隈高地の一角を成し、丘陵地が大半を占める。 現在中学三年生の悠斗さんは、湯本駅からほど近い丘の麓で家族と暮らしている。丘には建...

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畑(青森県)

清本拓郎は青森県黒石市で生まれた。両親は青森市で働いており、小さい頃はよく祖母に預けられていた。祖母は時々知人の林檎農家の手伝いをしており、そんな折は畑まで連れて行ってもらった。 子供の身体にとって畑の面積は宇宙ほど広く感じられ、木の傍に...

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遠野の小さいおじさんの話(岩手県遠野市)

仙台・国分町のスナックで「小さいおじさんの話」をしていると「私もね、見たことがありますよ」と声を掛けてくださった方がいた。 岩手県遠野市で生まれ育った、堀口さんの体験談である。 深夜、商用で出掛けた帰り道のこと。達曽部と附馬牛とを繋ぐ峠...

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小さいおじさんの話(宮城県)

小さいおじさんの話(宮城県) 本書を手に取った方の中には、「小さいおじさん」の話を御存じの方も多いかと思う。 芸能人による目撃談も複数あり、オカルト番組のみならずバラエティ番組でも取り上げられる機会が増えている。 身長は十~二十センチ...

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弥生の空に(山形県)

――ねぇ、あれ何?何か飛んでるんだけど! 五十メートルほど先の角を、ふわりふわりと飛んでいく。 白くて、ひらひらとした。布のような見た目の。 風など少しも吹いていないと言うのに。 この場所、この季節にしては暖かな、昼下がり。 丁度...

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鏡台(宮城県仙台市)

今は独身になった工藤さんの体験談である。 その昔、夫と仙台市内の社宅に住んでいた頃の話だという。 「おい、何で夕べは助けてくれなかったんだ」 起きてくるや否や、御主人が工藤さんに詰め寄った。 何があったのと訊けば、こんなことを話し始...